f5fe698b.JPGLinea Oroのリヤーエンドです。
このねじ穴の意味がお分かりでしょうか。
チネリのスーパーコルサにも備わっている螺子穴ですが、M3のねじが切ってあります。
これをスパイラルのタップで仕上げ作業するところから組み始めました。

アジャストスクリュー







カンパニョロのロードエンドに付属のアジャストスクリューを、短く切って取りつけました。
このねじは、本来リヤーホィールを前後に移動できるようにしているものです。
昔はレース中等スプロケットの大きさを変える事に対して、チェーンの弛みを調整できるようにしていましたが、これはそれの名残です。
ちなみにロードエンドは、一番先端にホィールを取り付けるのが粋です。

BBタップ作業







イタリアンサイズのハンガーシェルを仕上げます。
まず、ねじのタップ仕上げをします。
溶接で歪んだり塗装の塗膜が付着したりすることによる、仕上げ作業です。
スチールフレームの場合はハンガーに最初からねじが切ってある部品を使用しるため、フレーム工場で改めてタップ作業することは稀です。
そのため、このような作業が必要になります。

BBフェイスカット







ハンガーシェルの端面も平滑で左右の並行度、BBねじに対する垂直度を求められますので、正確に専用工具で仕上げます。

シートチューブリーマー通し







次にシートチューブをリーマーで仕上げます。
同じ理由で、溶接時の熱歪みで変形しているであろうシートチューブの内部の仕上げです。真円に仕上げるとともに、今回は金メッキしたシートポストを使用しますので、メッキとその後のクリアー塗装で多少太くなっている部分の修正も兼ねています。

シートポスト








シートピン









シートピンです。
右側がCASATIに付いていたもので、左はCampagnoloのシートピンです。
Campagnoloの方がカッコ良いので、交換します。
ちなみに同じサイズですが、ワッシャーは微妙にサイズが違いますので、CASATIの物を取り替えて使用しています。

とりあえず、今日の作業はここまでです。
今後は、ヘッドチューブの仕上げ、ヘッドパーツの圧入、フロントフォークの取り付けと進みます。