e0f386ac.JPG今日は最終日で、夕方16時過ぎのチャイナエアラインで帰ります。
すでにe-check in で座席を確保しましたので、専用カウンター利用で出発1時間前でも大丈夫なのです。
国内線ANAで家族の予約をしたことがありますが、このシステムは本当に便利です。

冒頭の画像は、霧蓮(レンプー)と言いまして、南部台湾で今が旬の果物です。
員林で2個買いましたが40元でした。
これは結構高いお値段です。

ところで、昨日はラッキーな事ばかりでした。
クレジットカードを一時紛失して、利用の停止を申請したのは、ホテルのフロントが領収書と一緒の封筒に入れていたのを確認しなかった私が悪いのです。
大捜索後、発見しましたがすでに遅し。

まず最初に訪問しましたのはマイクロシフトの工場です。
前回、在庫がなくて買いそびれたARSIS RDを購入。これで3点セットがそろいます。
さらに完成車組み付け用に2セット仕入れました。
VELLUMの完成車パッケージ。microSHIFTのミドルクラスモデルを装着して販売したいと考えています。

次は、RECONスプロケットです。
CASATIに使う、ピカピカのスプロケットを入手しました。
今、チタン材がなくて生産できなく困っているそうです。
台北自転車展にも出展しますが、展示する製品がないかもだそうです。

その次は世界最高の特殊なニップルを求めて某工場へ行きました。
設計者と図面で打ち合わせ、多くのアイディアをぶつけ合った結果、彼が具体的な製品をすぐに生産して送ってくれる約束になりました。
それを使って、カーボンホィールの試作品を私は組み立てます。

カーボンホィールと言えば、今最先端を行く軽さのライトウエイト、MAVICなど、カーボンスポークを接着構造で組んでいます。
しかしこれには欠点があり、スポークを強く張ることが出来ないのです。
今回、持って行ったアイディアは、カーボンスポークを特殊に組み上げ、ハブ側に特殊ニップルを使う事で高いテンションと調整を可能とし、スポークやリム、ハブの交換も容易にできる優れたホィールです。
目標重量は、前後で900g台。もちろん価格も現実的な価格になるでしょう。
レース用と言う限定的な製品ではありますが、このプロジェクトは空力に優れた世界最高性能を目指します。

ハンドルバーも、さらに軽量な160g台の製品を作ることになりました。
さらなるカーボンの性能向上に合わせ、基本形状はほぼそのままに、内部の生産方法を見直して軽量化に挑みます。

COLNAGO プリマベーラのイタリー本国カラーが来月入荷いたします。
WH18カラーはイタリーのサイトに掲載されているモデルで、これの480サイズをとりあえず注文してきました。
追加のオーダーも承ります。
国産車同等価格で、105コンポーネントのコルナゴです。いかがでしょうか。

物作りに携わっている技術者一人一人は、高いマインドで日々研究開発、生産努力をしています。私は使う立場からより良い製品のアイディアをいつも提供してきました。
また、わずかな不具合などのフィードバックも欠かしません。

今回一番長い時間話したのは、カーボンスポークをどのように張って使うかでした。
その次は、カーボンホィールに使うスポークのニップルです。
ニップル一つ一つをCNCで生産するようになるため、それは非常に高価ですが、良いものを作るには絶対必要なものなのです。

microSHIFTの技術者も台北ショーには、軽量なプロトタイプを展示すると、頑張っていました。
私は、すべての部品をテーブルに広げて、一つ一つをより軽量なものにしていく方法を勧めました。
たとえばハンドルバーの固定バンドをアルミに。締め付けボルトはチタンに。
レバーパットは発泡ウレタンに。
スチールは出来るだけ使わず、レバーも穴開け加工お施すなど0.1g単位の軽量化を進めてトータル重量をレバーでREDの280gを下回る250gを目標にと進言しました。
シフトレバーを生産出来ているのは世界でわずか4社です。
世界一軽量なレバーを作れば、大きな宣伝をしなくても、有名チームをサポートしなくてもメジャーブランドになれるでしょう。
FDもシフティングプレートをプレス加工する前に厚さを変えてから加工すれば、強度の必要な鳥井の部分を強くして、ガイドプレートを薄くできます。
お金も大きくかからず変更できますので、良いアイディアでしょう。転載禁止ですよ。
全てを見直し、アルミのパーツを増やす事でもっと軽量化が可能です。
先日当店で作業させていただいたサーベロは、さらに軽くなり5.08kg(ペダル、ボトルケージ付き)になりました。
小指で持ち上がる軽量なバイクは、本当に魅力的です。
この技術の蓄積が、さらなる軽量化に生かされ次世代は6kgが当たり前になれば、非力な女性や、シルバー世代の皆様、レース愛好家に貢献できると信じています。
最初は最先端のレースまたは、軽量を好むお客様向けですが、かならず一般的な価格にして見せます。

台北ショーは、さらに規模大きくして世界最大規模となります。
それを前にした各メーカーの開発担当技術者は本当にもがいていました。
微力ですがお手伝いできて、今回は本当に来て良かったです。
引き続き、帰国後もレポートを送りいたしますので、お付き合いください。
ありがとうございました。

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