チームライトサイクルの皆さんこんにちは。イランの兎川です。
日本はそろそろ盛暑も過ぎるころでしょうか。こちらは夏休みを利用してツールドフランス観戦に行ってきましたので簡単にお話します。雰囲気でも感じて下さい(詳細版ご希望があれば別途報告します)。


観戦したのは、7月23日第17ステージ、数々の名勝負を生んできたアルプスのラルプデュエズ山頂ゴールです。このステージを制したCSCのサストレが総合優勝した通り、今年の勝負どころでした。

前日から現地入りしましたが、ヨーロッパ中のサイクリストで地元の街は明け方までお祭り騒ぎ。ツールはスポーツイベントと同時に老若男女が楽しむ真夏のお祭りなのですな。こんなところにもヨーロッパの自転車文化を感じます。


レース前日から当日にかけてこのラルプ山岳コースに挑戦するヒルクライマーの多いこと。コース概要は、標高1860m、登坂距離14km、平均斜度7.9%、最大斜度11.5%。最速タイムは95年のツールでM.パンターニ選手が記録した36分50秒です(この記録の凄さは後で判りました)。私自身も日本で草津や富士、乗鞍などのヒルクライムレースを経験しましたが、ラルプは別次元でした。このコースの厳しさは平坦区間が無く、とにかく登り始めたら21のヘアピンカーブが終わる山頂まで脚が休まらない、肉体的にも精神的にもきつさ一番でした(私のタイムトライアルの結果は1時間xx分)。
こんな登りを200km近くも走ってきた選手が、山頂ゴール目指して走るなんて信じられませんでした。しかもこの日のステージは、これもツールでは有名なガリビエ峠(超級2645m)とクロワドファー峠(超級2067m)を越えた上での最後の最後の勝負区間なのです。
こんなコースを苦しいながらも登っていると、Vellum Edgeを介して自分の体と風景とが一体になったような感じがして、さわやかな高原の風が押してくれます。このさわやかさが自転車の楽しさですな。
観客でごったがえす山頂を少しばかり下って、ゴールまで3km地点を観戦場所に選び、ワインとチーズを両手に何時間も待って待ちくたびれた頃にようやくスポンサー企業の宣伝カー(キャラバン隊)が通り過ぎ、交通規制車、広報・審判車両が通り過ぎて、いよいよ遠くのカーブから単独で選手が登って来ました。周りの観客は大興奮で、「アレーアレー(仏語でGo!Go!)」と大声援。トップが30m位に近づいてようやくCSCのサストレだと判りました。簡単にすいすいと登っているようですが、ぜいぜいという彼の息遣いまで感じることができます。苦しそうな選手の表情を見ているとこちらも感動で涙が出そうになります。後姿に「サストレがんばれー!」と泣きそうになりながら絶叫する気持ちはその場にいた人でなければわからないでしょう。こんな気持ちになったのは初めてでした。
イエロージャージのトップ集団が数分遅れて追いかけ、さらに山岳ステージの特徴でしょうか、ぱらぱらと各チームの選手が厳しい表情で山頂ゴールを目指します。最後にスプリンターたちの完走目標集団が通り過ぎるまで、時間にして30-40分くらいでしょうか、とにかく間近で見るレースの臨場感は格別でした。一流を感じるというのはこういうことなのか、とトップレーサーの走りを目の当たりにした感動でしばらく動けませんでした。このコースをこの日の朝に自分でも体感しただけに感動もより一層でした。人は言葉に出来ない感動で価値観が変わるといいますが、まさにロードレースの醍醐味を快晴のラルプデュエズで体験することが出来ました。ツールドフランスってこういうことなのかと。皆が何故ツールに魅せられるのか、実際の観戦でばっちり理解できました。言葉より実体験かと。
最終日のシャンゼリゼ、ゴールも観戦しました。こちらは、8周回ありましたが目の前を一瞬で通り過ぎるのであっという間でした。この日のステージで誰が勝ったのかもわからないような状況。しかししかし、ゴールの感動も格別でした。ゴールした選手の表情がラルプとは全く異なっていたのであります。ゴール後のビクトリーランでは、完走したみんなが優勝者のように、ゴールした達成感のガッツポーズ、緊張感が解けた安心の笑顔、それぞれ家族や恋人と久々に再会した嬉しさなど、このツールドフランスがまさにスポーツを超えて、感動の旅、一大スペクタクルなのだと、シャンゼリゼにあふれた喜びと感動の笑顔を見て感じました。
また何年後か、この大きな旅を感じたいなと思いました。Vellum Edgeと共に走ったツール、自転車の楽しさを改めて感じました。

高橋様: 今年のツールで、レース内容、チームやスポンサー、ドーピング、選手、機材等々様々な情報を得ましたが、それより何より、やはり自転車は乗って走ってこその楽しさだと実感しました。Vellum Edgeはどこへ行っても注目されましたし、こんな一流バイクに乗っている人はそうそういません。機材がどうのこうの、これはこれで趣味の世界なのでしょうが、どんな自転車でもやはりどうやって楽しむか、これこそ自転車乗りの本質かなと。9月上旬に一時帰国しますので、お店にも伺います。
以上、表題も含め原文のまま転載させていただきました。
日本はそろそろ盛暑も過ぎるころでしょうか。こちらは夏休みを利用してツールドフランス観戦に行ってきましたので簡単にお話します。雰囲気でも感じて下さい(詳細版ご希望があれば別途報告します)。
観戦したのは、7月23日第17ステージ、数々の名勝負を生んできたアルプスのラルプデュエズ山頂ゴールです。このステージを制したCSCのサストレが総合優勝した通り、今年の勝負どころでした。
前日から現地入りしましたが、ヨーロッパ中のサイクリストで地元の街は明け方までお祭り騒ぎ。ツールはスポーツイベントと同時に老若男女が楽しむ真夏のお祭りなのですな。こんなところにもヨーロッパの自転車文化を感じます。
レース前日から当日にかけてこのラルプ山岳コースに挑戦するヒルクライマーの多いこと。コース概要は、標高1860m、登坂距離14km、平均斜度7.9%、最大斜度11.5%。最速タイムは95年のツールでM.パンターニ選手が記録した36分50秒です(この記録の凄さは後で判りました)。私自身も日本で草津や富士、乗鞍などのヒルクライムレースを経験しましたが、ラルプは別次元でした。このコースの厳しさは平坦区間が無く、とにかく登り始めたら21のヘアピンカーブが終わる山頂まで脚が休まらない、肉体的にも精神的にもきつさ一番でした(私のタイムトライアルの結果は1時間xx分)。
こんな登りを200km近くも走ってきた選手が、山頂ゴール目指して走るなんて信じられませんでした。しかもこの日のステージは、これもツールでは有名なガリビエ峠(超級2645m)とクロワドファー峠(超級2067m)を越えた上での最後の最後の勝負区間なのです。
こんなコースを苦しいながらも登っていると、Vellum Edgeを介して自分の体と風景とが一体になったような感じがして、さわやかな高原の風が押してくれます。このさわやかさが自転車の楽しさですな。
観客でごったがえす山頂を少しばかり下って、ゴールまで3km地点を観戦場所に選び、ワインとチーズを両手に何時間も待って待ちくたびれた頃にようやくスポンサー企業の宣伝カー(キャラバン隊)が通り過ぎ、交通規制車、広報・審判車両が通り過ぎて、いよいよ遠くのカーブから単独で選手が登って来ました。周りの観客は大興奮で、「アレーアレー(仏語でGo!Go!)」と大声援。トップが30m位に近づいてようやくCSCのサストレだと判りました。簡単にすいすいと登っているようですが、ぜいぜいという彼の息遣いまで感じることができます。苦しそうな選手の表情を見ているとこちらも感動で涙が出そうになります。後姿に「サストレがんばれー!」と泣きそうになりながら絶叫する気持ちはその場にいた人でなければわからないでしょう。こんな気持ちになったのは初めてでした。
イエロージャージのトップ集団が数分遅れて追いかけ、さらに山岳ステージの特徴でしょうか、ぱらぱらと各チームの選手が厳しい表情で山頂ゴールを目指します。最後にスプリンターたちの完走目標集団が通り過ぎるまで、時間にして30-40分くらいでしょうか、とにかく間近で見るレースの臨場感は格別でした。一流を感じるというのはこういうことなのか、とトップレーサーの走りを目の当たりにした感動でしばらく動けませんでした。このコースをこの日の朝に自分でも体感しただけに感動もより一層でした。人は言葉に出来ない感動で価値観が変わるといいますが、まさにロードレースの醍醐味を快晴のラルプデュエズで体験することが出来ました。ツールドフランスってこういうことなのかと。皆が何故ツールに魅せられるのか、実際の観戦でばっちり理解できました。言葉より実体験かと。
最終日のシャンゼリゼ、ゴールも観戦しました。こちらは、8周回ありましたが目の前を一瞬で通り過ぎるのであっという間でした。この日のステージで誰が勝ったのかもわからないような状況。しかししかし、ゴールの感動も格別でした。ゴールした選手の表情がラルプとは全く異なっていたのであります。ゴール後のビクトリーランでは、完走したみんなが優勝者のように、ゴールした達成感のガッツポーズ、緊張感が解けた安心の笑顔、それぞれ家族や恋人と久々に再会した嬉しさなど、このツールドフランスがまさにスポーツを超えて、感動の旅、一大スペクタクルなのだと、シャンゼリゼにあふれた喜びと感動の笑顔を見て感じました。
また何年後か、この大きな旅を感じたいなと思いました。Vellum Edgeと共に走ったツール、自転車の楽しさを改めて感じました。
高橋様: 今年のツールで、レース内容、チームやスポンサー、ドーピング、選手、機材等々様々な情報を得ましたが、それより何より、やはり自転車は乗って走ってこその楽しさだと実感しました。Vellum Edgeはどこへ行っても注目されましたし、こんな一流バイクに乗っている人はそうそういません。機材がどうのこうの、これはこれで趣味の世界なのでしょうが、どんな自転車でもやはりどうやって楽しむか、これこそ自転車乗りの本質かなと。9月上旬に一時帰国しますので、お店にも伺います。
以上、表題も含め原文のまま転載させていただきました。
