まだ、2週間も経っていないので、本当につい先日のようですが、あの素晴らしい環境とは全く別の環境に今いるのが、不思議な感覚です。

黒川温泉を発つと、すぐ国道442号へ出ます。
川沿いの道を登って行くと、今まで覆っていた木々がなくなり草原の道に。

牧ノ戸峠


遠く、久住山を望む高原台地に出ました。
ここまで、約6kmの上りです。
ひさなが光機の中村さんとは、やまなみハイウェー上で待ち合わせる事になっています。
電話で連絡したところ、まだ時間がかかりそうとのことでしたので、前回越えた牧ノ戸峠を反対側からアタックしに行きます。
距離は約8km。高度差400m程度です。



POLARの心拍計のデーターでは38分程度かかったようです。

ところで、今回の装備を、写真に撮りました。


装備 トライバック


TOPEAKの製品で、サドルバックにプラスすると便利なトライバックという商品です。
差し込みポケットには、印刷した簡単な地図を。
中には、携帯電話かデジタルカメラを入れて使っていました。
急な雨にも、雨蓋があるので、心強いです。
目で見える位置に置きたいアイテムを収納してください。

装備 輪行袋 ボトル


シマノの大きなツール缶には、オーストリッチの超軽量輪行袋、SL-100 を入れています。
VELLUMの年季の入ったボトルの中はCCDドリンクが入っています。
これは、パウダーで持ってきて、宿の水で溶かして使っています。
渡辺のジュースの元です、もう一杯。世代には、抵抗なく受け入れていただけると思います。

カーボンサドル シートポスト


どちらもライトサイクル所縁の軽量高機能部品です。
サドルは、110gと軽量に仕上がっているにもかかわらず、フレックス性があり、快適にツーリングサドルとして使えます。
シートポストは、台湾でフィリップというフランス人が一本一本丹精込めて削っているもので、100gと少しの重さしかありません。
彼は大の犬好き。
技術者として一流の腕と、自転車に対する熱い情熱を持っている人です。

EQUINOX 160gタイヤ カーボンホィール


タイヤは、TUFOの160g チューブラータイヤをツーリングに使っています。
軽くて転がり抵抗が少なく、普段走る時間が充分でない非力な私でも、山岳を長距離楽しむことが出来るタイヤです。
さらに快適でショック吸収に優れるタイヤはありますが、ホィールとフレーム、サドルの良さで、これでも充分走れます。
前回は雨の下りでも高速で下る事が出来ました。

ユピテル GPS


なんといってもGPSは便利です。
行程の途中、たとえば山国郵便局とか、南小国警察署というように通過地点を検索して登録しておけば、登録地点を瞬時に呼び出し、通過ごとに次の目的地を選ぶだけで、距離と方向が表示されます。
間違えそうな地点を重点的に、事前に入力していたのが良かったです。
終点の黒川温泉や熊本のホテルなど、何時でも、ゴールまでの距離と方向を示すことが出来るので、行程全体を掌握するのにも役立ちました。
バッテリーは、充分でした。
念のため、黒川温泉の旅館へ、充電器を送っておいて、着替えとともに返送しました。ついでに、MiniUSBのアダプターで携帯も充電できます。

カーボンクランクとTIMEペダル


クランクは、ライトサイクルが仕入れているカーボンコンパクトクランクです。
スピンドルがチタン合金の中空製で、軽くてねじれ剛性が高く、膝に優しいクランクです。もちろん軽さもぴか一。
TIMEのアイクリックチタンは、最近使い始めました。
今回が2回目の新しい製品で、ずば抜けた軽さは、速いケイデンスで走るのに負担が少なく快適です。
ステップインに関しては、正常じゃない状態でも留ってくれますので、とりあえず市街地走行などでは走行を確保できるので助かります。

SRAM RED KMCチェーン RECON Newカセット


KMCのX10SLチェーンは、窒化チタンコーティングで、耐摩耗性を上げながら、大胆な肉抜きで軽さを実現したチェーンです。
シマノ製の倍程度の寿命がありますので、少々お高くても、ゴールドの輝きを楽しめるのなら、許してしまいたくなるチェーンです。

カセットは、これもゴールドの製品です。
ジュラルミンのインゴットから削りだし、熱処理して強度を上げ、窒化チタンコートで、さらに耐久性を上げている製品(税込15,750円)です。
12-27Tでも110g程度。
25や23Tなら100gを軽く下回る軽さです。
SRAMのREDで、KMCチェーンという組み合わせながら、快適に動作し、軽さと美しさを楽しめる製品です。
RECON社の社長、Harryと、コラボレーションして実現した新製品です。

話を戻しましょう。
牧ノ戸峠は、劇坂ではありませんが、良い感じの上りで、見晴らしも良く良いコースです。
前回は、雪の降った後、みぞれ交じりの雨の中、見通しの悪い道を下ったのですが、今回は快晴。
素晴らしい景色に出会えました。

下りは、前回同様制限速度を超えそうになるのを抑えながらになります。
待ち合わせのミルクロード入口までは、途中登りがあるなんて記憶していなかったので、ガンガン行って脚をなくしてしまいました。
中村さんと、1年ぶりの再会。
赤いメルクスも、きれいに使っていただいて、輝いていました。
やまなみハイウェーを右折してミルクロードに入り、早速登りから始まります。
スタンディングポジションで、クイクイ登る中村さんは、山向きの体型です。
私は、のしのし登って行きますが、次の下りでは早いです。
下りきるとまた登り。
この繰り返しが10回以上続いたと思いますが、ミルクロード、正直景色のよさとは裏腹に嫌いになりそうです。

大観峰は、とても景色のいいところです。
食堂もあり、昼食とゲゲゲを見て一休み。
食後、徒歩で展望台へ登りました。

大観望にて 中村さん


大観望にて


最後の展望台で、風に流されてきた小雨に遭遇。
行く手には、黒い雲が覆い、雨のカーテンが見えます。
反対側の山には、稲光も。

赤牛のハンバーグを主とするお店の軒先を借りて、しばし雨宿りです。
このお店のおばさん、買わないのに、食べないのに軒先を貸してくれて、ありがとうございます。
なにか食べようとしても、イイよイイよと気にしません。
口蹄疫を気にしていた、おばさん。
いつもの年なら、草を食む牛が、草原に放牧されているのでしょう。
早く鎮静化することを祈らずには居られませんでした。

さあ、熊本へ下ります。
中村さんに道案内をお願いして、グングン高度を落としていきます。
今までなかった突風が、ここで襲いかかります。
10km以下まで落とさないと危険な個所もあり、慎重に下りました。
途中、雨で濡れているところもあり、近くの積乱雲に影響されての局地的な風のようです。
本田の2輪工場の横を通り、比較的走りやすい道を選んでいただいて、下って行きます。
少しの上り返しも、ボディーブローのように効いてきましたが、まだ大丈夫。
コンビニでコーラを買い、2人で分け合ってさらに下ります。
農業公園を過ぎて、熊本方面へ左折、、と、そこに電車がホームに止まっていました。
熊本電鉄の御代志駅です。
ためらうことなく、ホームに上がり電車の中へ自転車ごと。
そうです、熊本電鉄は平日9時から15時半まで。土日は常時、車内が空いていて晴れている条件の時に自転車ごと乗れるのです。
ほとんどが、一般車を押したご婦人や学生ですが、私たちもこの恩恵にあずかり、市内の終点藤野宮まで。

ここで、中村さんとはお別れし、熊本交通センターホテルへと、小雨が降り出した熊本市内を走り始めました。

最後に電車に乗るという楽しさまで味わって、今日の走りを終えました。