昔からサイクリストの憧れの峠である大弛峠を登るという事は、大きな見えない勲章を授与されるという事でした。
現在はロードレーサーが非常に高性能になり、路面も整備されたことからそのハードルはかなり下がったように感じますが、それでも日本最高の峠であることには間違いないと思います。
まだ、信州側からのアプローチは、容易ではありませんし。
その峠に、18人+1人が挑みました。

集合写真 曲がってごめんなさい


集合場所の錦糸町駅には、集合時間前から皆さん集まり、手慣れた手つきで、輪行のためのパッキングをしていました。
予定通り、錦糸町7時08分発の「あずさ3号」に乗車。
指定券はすでに満席でしたが、自由席は空いていて一年でも一番利用の多いこの時期で、この混雑程度でしたら、いつでもこの列車を使って自由に行動できると、座り心地の良い特急の車内でそう感じました。
列車は、都心を抜けグングン加速。
遠くに山並みが見えてきたと思ったら、もうトンネルで、いくつかを越えると下りに入り早くも塩山到着です。
到着後、北口で自転車を組み立て。
車で来ていた人と、別の列車で先に来ていた3名も合流。
総勢18名となりました。

ここから2-3km先のはやぶさ温泉へ向かいます。
はやぶさ温泉では、荷物を置かせていただき、水筒に水を補充します。
温泉が飲用できるので、私は温泉水を入れてCCDドリンクを作りました。

その後140号からクリスタルラインへ入ります。
窪平までは私が先頭で道案内。
水曜日の下見が功を奏しました。

ここからは一本道。
各自のペースで、峠を目指します。

たむらさん


野島さん


オオヤマさん


ほぼ中間地点の金峰牧場


登り始めて20km 高度差1000mの、ほぼ中間地点、金峰牧場です。
水の補給など、みなさん小休止しています。
登り始めの道は、勾配が軽く10%を越え、直射日光を遮るものもなくきつい登りでしたが、最初のダムでその道が一変し、森林に覆われた緩やかな道に変わります。
リズミカルに登っていくと、概ね1時間半-2時間程度で、ここへ到着します。
ここまでの間に、熱中症と思しき症状で1名がここまでとしました。
他3名の方も、ここまでとなりましたが、富士ヒルクライムと同じような距離と高さですから、充分と言えましょう。


桜草?


かわかみさん


むらこしさん


ウシタさん


そこから15km程度。
最初は、蛇行を余儀なくされる急勾配から始まりますが、次第に勾配が緩くなりほぼ水平に感じる道が5km程度続きます。
そして最後の5kmが峠への最終アプローチ。
1kmごとに休んでいたという方もいましたが、補給が足りていないと脚が動かなくなるの地点でもあります。

峠を遠くに見ながら、最後の九十九を折り返すと、峠はもうすぐです。

登頂記念


登頂記念


人生3回目。
中三日で、またまた到達した大弛峠です。
その達成感は、至高のもの。
大弛小屋で、カレーと珈琲を今回も食べました。
お土産に前回買わなかった熊鈴をGET.
これをガランガラン鳴らしながら、荒川を走るのが楽しそうです。

大弛小屋名物 野菜カレー


コーヒーのセットで


全員無事に登って帰ってきました。
気になる最速ライダーは、TAさんとこんどうさんでした。

もっとすごいお客様が!
実は、私たちが下り始めて間もなく、登ってくるロードレーサーを発見。
なんと、先日納車したばかりの青いTIMEに乗るごうだ様でした。
完全自走で、行くかもと言っていましたが、まさか本当に埼玉県和光市からここまで自走で来るとは。
恐らく帰りも自走なのでしょう。
1000kmブルべを完走してしまう実力の持ち主は、土砂降りの峠を登って行きました。

雨も少し降ったりして、雨宿りしたり、パンクした人を手助けしたりしましたが16:30頃には、集合地点のはやぶさ温泉に全員無事下山。
アルカリの肌にやさしい温泉が、迎えてくれました。

あまりに好評でしたので、ライトサイクルは来年もこの時期に行きたいと思っていますので、ぜひ皆さんもチャレンジしてみてください。

大弛峠と言って、まだ大垂水峠と思っているか人いませんか?
見えない勲章を、ぜひGETしてみてください。
6月下旬から9月初旬ごろまでは、登れるそうです。