今年のツールド千葉は、前半大変な雨になりました。
少なからず、当店のお客様も参加いたしましたが、その後が、大変な事になっていました。

WH-6700 Rr ハブ


このホィールは、ツールド千葉に合わせて作ったロードレーサーに装着したWH-6700です。
ほとんど使用していない状態のホィールですが、そんなことは砂の多い海岸線の路面では、関係ありませんでした。
ご覧のように水が浸入して、グリースがエマルジョン化しています。
このまま使用すれば、ベアリングとコーンを損傷しています。

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同じ後輪でも、反対側は綺麗なものです。
この現象は、雨の富士ヒルクライムでも起こり得ますが、前輪の巻き上げるスプラッシュが、ハブのフリーボディのところへ掛かり続けることが原因と推察されます。

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後輪ハブ軸です。
右側はフリーホィール側で、ご覧の様にグリースが黒く汚れています。
反対側は、綺麗な状態です。

WH-R6700 前輪ハブ


同じく、前輪も片側だけ水が浸入していました。

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ボトムブラケットも、この状態です。
このまま放置しますと、確実にベアリングが錆び出すことになります。

お客様は、イベント後、本当にきれいに掃除されていました。
ブレーキワイヤーの動きが、ゴリゴリするからとのご用命で、拝見したのですが、念のため点検したら、この状態を疑いました。
作業してみて、結果はこの通りです。

幸い、ほとんど走行していませんでしたので、ほとんどの部品をそのまま再使用する事が出来ました。

どうぞ、ご参考にされて下さい。

費用 WH-6700 前後ハブオーバーホール 6千円程度 必要部品別途になります。