古い富士のセミドロップサイクリング車。
右クランクのペダルねじを壊して、4年ぐらい前にクランクを交換したのが、お付き合いの始まりでした。
この自転車は、トップチューブに車のATの様な変速レバーが付いた、懐かしい自転車。
乗りやすいからと、長い間愛用されてきた自転車なので、今回も何とか治そうと着手しました。
この自転車、クランクBBが、シマノが開発したフロントフリーシステムを搭載していて、ペダルの回転を止めても変速できるシステムで、その理屈はクランクにフリー構造を組み込み、リヤーに逆方向のフリー構造を組み込んでいます。
ペダルを止めても、後ろ車輪が回り続けている間は、チェーンの動きが止まらずそのまま変速が出来るのです。
要するに、クランクを回転させなければ変速できない欠点を誰でも走っている時なら変速できるのよと言うシステムで、当時のジュニアサイクリング車には、有効なシステムと考えられたのでしょう。
しかしクランクのテーパー角が特殊で、規製品がフィットしません。
しかも右クランクなんて、歯が付いているのが普通ですから。
と言うわけで、約一万円のお見積りで作業開始。
ボトムブラケットの交換に挑みます。
クランクはクランク抜きで左右普通に外れます。
次はBBですが、これは右側のロックリングを逆ねじで外すことに成功。
右側に、ずっこりBBシャフトとフリー構造は抜けました。
のこったBBが特殊です。
中側にスプラインが切ってあり、本来専用工具があったと思われます。
ボスフリー抜きの工具数種類をあてがったのですが、全て大きさが合いません。
さあどうする?
手持ち工具の全てを試して見るつもりで6角の17mmが、スプラインに引っかかる事がわかり、掛が完全ではないものの長い1/2ブレーカーバーを装着して一気に緩めます。
BB幅は70mmですが、ねじは右逆ねじの通常のBSCです。
案外きつく入っていなかったので、錆での固着を気にかけて一気に回した力がガクッと抜けて拍子抜け。
めでたく左右のBBは外れました。
一般車用のBB椀と、BBシャフトを取り付け、新しいシングルクランクを装着して取り付け完了です。
そのままでは、クランクを止めてもフリーがフリーにならず走れませんので、今度はリヤーのボスフリーを交換する作業です。
正直分解方法がわからずCリングのようなスナップリングが見えたので、外したところ、バネがびっくり箱の様に飛び出て、唇にヒット。
眼球に当たらなくて幸いでした。
フリーは分解できたものの、本体が外れません。
特に専用の分解工具はなさそうで、スプロケットを取り付け逆方向に回すかして
ボス部分を抜くものと推察しています。
この日の作業は、ここまで。
Hitenと書かれたこの富士の自転車。
とても重くて作業台に上げるのは一苦労です。
この重さ。
私も最初のサイクリング車は、BSのダイキャストフレームでしたから、これも重かった記憶があります。
セミドロップでも、10段ギアーにこだわり、無理を言って買ってもらった自転車でしたから、それはそれは大事に使いました。
分解してフレームをグリーンにスプレーで塗装し、クリアーをかけて乗っていたり、全てサイクルスポーツの記事を参考に中学生のころから自転車を整備していました。
Hitenのランドナーフレームを中板橋の中心商会で購入して、本所のマッドガード、プロダイ、サンツアー、マファック、三信ハブ、極東ペダル、報国ブルースカイチェーン、ブルックスプロフェッショナル、藤田ベルトピラー、CIBIEダイナモ、ヘッドランプ、日東ランドナーバー、ダイナミックステム、日東キャリア等、VIVAサドルループ、犬印フロントバック等を組んで、毎週のように輪行していました。
池袋駅の駅前交番横が、輪行のいつもの場所。
最初は、有料手回り品切符が別途必要な時代があり、東口の貨物駅の窓口で荷札のようなものを買って札の針金を輪行袋に巻きつけて乗った記憶が蘇ります。
ハイテン。
その当時の価格ですが、ケルビムのクロモリランドナーが五万円の頃、二万八千円ぐらいで買えた記憶があります。
最初の車輪は、確か組んでもらいました。
それから35年は経ちますでしょうか。
また目にするHitenの文字に、思いは巡ります。
結果、シマノから純正工具がありました。
ボスフリー同様、スプラインに工具をかけて純ねじで本体を外すことに成功。
ハブは心配していた特殊形状ではなく、新規に、今では貴重な5段ボスフリーを取り付けることで、うまく行きました。
特徴あるチェーンケースはそのまま使用したいため、新しいクランクについているチェーンガードと接触する部分をスペーサーで逃げて解決。
完成しました。
チェーンも新品交換。
ドライブトレーンは全て新しくしていますので、これでまた30年は使える事でしょう。
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ペダルを止めても、後ろ車輪が回り続けている間は、チェーンの動きが止まらずそのまま変速が出来るのです。
要するに、クランクを回転させなければ変速できない欠点を誰でも走っている時なら変速できるのよと言うシステムで、当時のジュニアサイクリング車には、有効なシステムと考えられたのでしょう。
しかしクランクのテーパー角が特殊で、規製品がフィットしません。
しかも右クランクなんて、歯が付いているのが普通ですから。
と言うわけで、約一万円のお見積りで作業開始。
ボトムブラケットの交換に挑みます。
クランクはクランク抜きで左右普通に外れます。
次はBBですが、これは右側のロックリングを逆ねじで外すことに成功。
右側に、ずっこりBBシャフトとフリー構造は抜けました。
のこったBBが特殊です。
中側にスプラインが切ってあり、本来専用工具があったと思われます。
ボスフリー抜きの工具数種類をあてがったのですが、全て大きさが合いません。
さあどうする?
手持ち工具の全てを試して見るつもりで6角の17mmが、スプラインに引っかかる事がわかり、掛が完全ではないものの長い1/2ブレーカーバーを装着して一気に緩めます。
BB幅は70mmですが、ねじは右逆ねじの通常のBSCです。
案外きつく入っていなかったので、錆での固着を気にかけて一気に回した力がガクッと抜けて拍子抜け。
めでたく左右のBBは外れました。
一般車用のBB椀と、BBシャフトを取り付け、新しいシングルクランクを装着して取り付け完了です。
そのままでは、クランクを止めてもフリーがフリーにならず走れませんので、今度はリヤーのボスフリーを交換する作業です。
正直分解方法がわからずCリングのようなスナップリングが見えたので、外したところ、バネがびっくり箱の様に飛び出て、唇にヒット。
眼球に当たらなくて幸いでした。
フリーは分解できたものの、本体が外れません。
特に専用の分解工具はなさそうで、スプロケットを取り付け逆方向に回すかして
ボス部分を抜くものと推察しています。
この日の作業は、ここまで。
Hitenと書かれたこの富士の自転車。
とても重くて作業台に上げるのは一苦労です。
この重さ。
私も最初のサイクリング車は、BSのダイキャストフレームでしたから、これも重かった記憶があります。
セミドロップでも、10段ギアーにこだわり、無理を言って買ってもらった自転車でしたから、それはそれは大事に使いました。
分解してフレームをグリーンにスプレーで塗装し、クリアーをかけて乗っていたり、全てサイクルスポーツの記事を参考に中学生のころから自転車を整備していました。
Hitenのランドナーフレームを中板橋の中心商会で購入して、本所のマッドガード、プロダイ、サンツアー、マファック、三信ハブ、極東ペダル、報国ブルースカイチェーン、ブルックスプロフェッショナル、藤田ベルトピラー、CIBIEダイナモ、ヘッドランプ、日東ランドナーバー、ダイナミックステム、日東キャリア等、VIVAサドルループ、犬印フロントバック等を組んで、毎週のように輪行していました。
池袋駅の駅前交番横が、輪行のいつもの場所。
最初は、有料手回り品切符が別途必要な時代があり、東口の貨物駅の窓口で荷札のようなものを買って札の針金を輪行袋に巻きつけて乗った記憶が蘇ります。
ハイテン。
その当時の価格ですが、ケルビムのクロモリランドナーが五万円の頃、二万八千円ぐらいで買えた記憶があります。
最初の車輪は、確か組んでもらいました。
それから35年は経ちますでしょうか。
また目にするHitenの文字に、思いは巡ります。
結果、シマノから純正工具がありました。
ボスフリー同様、スプラインに工具をかけて純ねじで本体を外すことに成功。
ハブは心配していた特殊形状ではなく、新規に、今では貴重な5段ボスフリーを取り付けることで、うまく行きました。
特徴あるチェーンケースはそのまま使用したいため、新しいクランクについているチェーンガードと接触する部分をスペーサーで逃げて解決。
完成しました。
チェーンも新品交換。
ドライブトレーンは全て新しくしていますので、これでまた30年は使える事でしょう。
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