ご来店のお客様には、大変御心配、ご迷惑をおかけいたしました。
私はこの連休中は、名古屋と四国の高知県へ行っておりました。
特に高知では、幻のフレームを再び復活させようと奔走していました。
そのフレームとは、、
エバレストに師事し、イタリアのミラノで修業を重ね、競輪フレームを競輪黎明期より約40年に渡り作り続けた男。
四国市内を南に望む山の上に広大な敷地を持ち、宿舎を建て競輪選手を育て、自らフレームを作り与える事を続けてきた人のフレームのお話しです。
エバレストに師事し、イタリアのミラノへ渡りフレーム製作を熟練。
競輪の黎明期より選手にフレームを作り続けていたアイランドシャーク。
約40年の間に2000本程度は作ったじゃろうか。
高知市内を見下ろす300mの山の上に、工房を構え作り始めた氏は、藤巻昇、南山孝志選手を始めとした多くの競輪選手のフレームを作ってきました。
エバレストは、溶接の終わったフレームを藁の灰の中で一晩なます作業を加えるほど、しなやかさにこだわった工房でした。
氏が最も優れたフレームビルダーと称する「サミエル」ブランドの本宮氏も、エバレストの弟子でした。
当時はクロモリバデットチューブ等はあるはずもなく、工業用圧力配管を用いて、フレームを作っていました。
エバレスト先代社長のアイディアが、鋸歯を束ねた特殊なヤスリ。
今ではホームセンターでもそれを見る事が出来ますが、フレームチューブを旋盤で回しながら、そのヤスリで外側を削り、薄くしなやかにしていくのだそうです。
先の画像のヘッドバッジは、40年前、アイランドシャークを作り始めた頃のバッジですが、今回倉庫を移動するときに、偶然見つかった貴重なものです。
氏は、後にみっともないと言ってあまり使いたくなかったそうですが、藤巻選手などは後から作ったデカールよりこの方を好んだそうです。
今回、氏がフレーム製作を再開するに当たって、必要な場所と工具等を整える事が最大のミッションでした。
フォークを曲げる冶具、チェーンステーを潰す冶具を新たに旋盤とフライス盤で作り、それを鍍金工場へ仕上げをお願いしに。
工場長は、昔からの知り合いだそうで、事務所ではなく直接工場の中へズンズン入って行って託してきました。
特殊な刃物は工作機械工場へ特注です。
ここ高知は、どうもこだわりの土地の様で、1粒2500円もする苺とか、わずか3合で500円のお米、天空米などもあります。
市内でブローニングの銃身を作る工場に、氏は以前オールクロームのチューブをフレーム作りのために特注していた事があるそうです。
師の得意とする技がノーラグ。
復活最初のフレームは、師の最も得意とするこのノーラグ仕様のピストから作り始めました。
ラグでもラグレスではなくノーラグです。
フレームの接合面を完璧に仕上げて、中側からロウ付けします。
外側にロウがはみ出なくて、強度にも優れ見た目もシャープでシンプル。
しなやかさを追求すると、フレームのラグはしなやかさの邪魔にもなるそうで、完全にラグを使わないノーラグが最も理想のフレームだそうです。
フロントフォークは、師の特殊技術で曲げられる刀剣曲げ。
誰にも真似のできないこのフレームは白く塗装され、その上に妖艶な水墨の紋様が浮かび上がる特殊な塗装を施します。
かつては、このノーラグのフレームに薄く金属を巻き龍の紋様を彫金で施して、宝石を咥えさせたそうです。
パイプ材は、一目で惚れたカイセイの022。
厚めのダブルバデッドチューブが、師にかかれば外周を薄く例の鋸歯を束ねた特殊なヤスリで薄く削り、しなやかに仕上げます。
アイランドシャーク。
今ではほとんど世に姿を見せない幻のフレームですが、少しだけですが復活しました。
完成しましたら、またご紹介させていただきますので、私同様、楽しみにお待ちください。
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番外編
火入れのために必要な機材を調達するため、土佐嶺北本山町の刀鍛冶を訪ねた際、天空米の里を訪ねました。
この小さな棚田のお米が、品評会で多くの産地を押しのけ日本一になりました。
この農家は、素晴らしい椎茸を栽培する農家でもあります。
東京の高級品市場で、高値で取引される椎茸ですが、まだ充分大きくなっていません。
長い間に改良を重ねて継承してきた椎茸は、焼くと中から白いものが出てきてうまみと甘みに特徴がある椎茸でした。
私はこの連休中は、名古屋と四国の高知県へ行っておりました。
特に高知では、幻のフレームを再び復活させようと奔走していました。
そのフレームとは、、
エバレストに師事し、イタリアのミラノで修業を重ね、競輪フレームを競輪黎明期より約40年に渡り作り続けた男。
四国市内を南に望む山の上に広大な敷地を持ち、宿舎を建て競輪選手を育て、自らフレームを作り与える事を続けてきた人のフレームのお話しです。
エバレストに師事し、イタリアのミラノへ渡りフレーム製作を熟練。
競輪の黎明期より選手にフレームを作り続けていたアイランドシャーク。
約40年の間に2000本程度は作ったじゃろうか。
高知市内を見下ろす300mの山の上に、工房を構え作り始めた氏は、藤巻昇、南山孝志選手を始めとした多くの競輪選手のフレームを作ってきました。
エバレストは、溶接の終わったフレームを藁の灰の中で一晩なます作業を加えるほど、しなやかさにこだわった工房でした。
氏が最も優れたフレームビルダーと称する「サミエル」ブランドの本宮氏も、エバレストの弟子でした。
当時はクロモリバデットチューブ等はあるはずもなく、工業用圧力配管を用いて、フレームを作っていました。
エバレスト先代社長のアイディアが、鋸歯を束ねた特殊なヤスリ。
今ではホームセンターでもそれを見る事が出来ますが、フレームチューブを旋盤で回しながら、そのヤスリで外側を削り、薄くしなやかにしていくのだそうです。
先の画像のヘッドバッジは、40年前、アイランドシャークを作り始めた頃のバッジですが、今回倉庫を移動するときに、偶然見つかった貴重なものです。
氏は、後にみっともないと言ってあまり使いたくなかったそうですが、藤巻選手などは後から作ったデカールよりこの方を好んだそうです。
今回、氏がフレーム製作を再開するに当たって、必要な場所と工具等を整える事が最大のミッションでした。
フォークを曲げる冶具、チェーンステーを潰す冶具を新たに旋盤とフライス盤で作り、それを鍍金工場へ仕上げをお願いしに。
工場長は、昔からの知り合いだそうで、事務所ではなく直接工場の中へズンズン入って行って託してきました。
特殊な刃物は工作機械工場へ特注です。
ここ高知は、どうもこだわりの土地の様で、1粒2500円もする苺とか、わずか3合で500円のお米、天空米などもあります。
市内でブローニングの銃身を作る工場に、氏は以前オールクロームのチューブをフレーム作りのために特注していた事があるそうです。
師の得意とする技がノーラグ。
復活最初のフレームは、師の最も得意とするこのノーラグ仕様のピストから作り始めました。
ラグでもラグレスではなくノーラグです。
フレームの接合面を完璧に仕上げて、中側からロウ付けします。
外側にロウがはみ出なくて、強度にも優れ見た目もシャープでシンプル。
しなやかさを追求すると、フレームのラグはしなやかさの邪魔にもなるそうで、完全にラグを使わないノーラグが最も理想のフレームだそうです。
フロントフォークは、師の特殊技術で曲げられる刀剣曲げ。
誰にも真似のできないこのフレームは白く塗装され、その上に妖艶な水墨の紋様が浮かび上がる特殊な塗装を施します。
かつては、このノーラグのフレームに薄く金属を巻き龍の紋様を彫金で施して、宝石を咥えさせたそうです。
パイプ材は、一目で惚れたカイセイの022。
厚めのダブルバデッドチューブが、師にかかれば外周を薄く例の鋸歯を束ねた特殊なヤスリで薄く削り、しなやかに仕上げます。
アイランドシャーク。
今ではほとんど世に姿を見せない幻のフレームですが、少しだけですが復活しました。
完成しましたら、またご紹介させていただきますので、私同様、楽しみにお待ちください。
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番外編
火入れのために必要な機材を調達するため、土佐嶺北本山町の刀鍛冶を訪ねた際、天空米の里を訪ねました。
この小さな棚田のお米が、品評会で多くの産地を押しのけ日本一になりました。
この農家は、素晴らしい椎茸を栽培する農家でもあります。
東京の高級品市場で、高値で取引される椎茸ですが、まだ充分大きくなっていません。
長い間に改良を重ねて継承してきた椎茸は、焼くと中から白いものが出てきてうまみと甘みに特徴がある椎茸でした。
シャークアイランド。現役で乗ってますよ。
ハイテンのロードフレームですが。
自転車店の軒先で捨てられようとしてたのを
救出しました。
エンジン付きで競輪場を永年走ってた車両です。
ノーマルアーチのブレーキでガードはつくし
なかなか乗りやすいフレームです。