SRAM 製内装ギヤーは、英国のスターメイアーチャーが基本の装置です。
今回は、外国のお客様がUSAで購入した自転車に装着された内装ハブの不具合で、
最初にSRAMの国内ディーラーのジャイアントから、連絡があったことから始まりました。
お客様が直接SRAMへメールしてSRAMが、日本国内代理のジャイアントに連絡して来て、当店へ修理依頼のfaxがあったことから始まりました。
そして、修理車が入庫。
症状は、異音、変速不調でした。
早速分解して故障箇所を探します。
ベアリングのガタで本体が正常でないので、当初これを修正して治ったと思ったのですが、それでも変速すると引っかかり動きません。
結果は、ユニットを分解して内部の傷などを確認すると爪が一ヶ所痛んでいました。
その原因はその爪を固定しているピンが抜けかかって正常に動作していないことが判明。
非常に細かい作業ですが、修正して組み直し完全な修理が出来ました。

たまたま組み込み作業を見ていたお客様が、複雑な構造を見て始めて見たと言っていましたが、私も始めて見ました、と、、
構造を理解すれば、不具合を見つけるにはそう難しくなく、組み付けもコツを掴めば大丈夫です。
後は規定値にワイヤーを調整して動作確認、試乗テストで、完成です。

Assy交換を考えていただけに、分解修理で治せたから良かったです。

ちなみに、内装ハブのメインテナンスに、VTー09は最適です。

ブロンプトンなどにも装着されているこのタイプのハブは、基本的にペダルの回転を止めて変速する構造です。
故障を防ぐ意味でも、変速操作にはご注意ください。
試乗テストでは、あえてペダルを回しながら変速の具合も確認しますけど。

今回は写真がなくてごめんなさい。