
今年もこの季節がやってきました。
少し肌寒さを覚えるこの時期は、美しくライトアップされた東京タワーのすぐ下。
東京プリンスホテルで開催されるダイナソアの展示会に行ってきました。

Franceの自転車ブランドは、昔から各社ありますが、特徴的なのは他社の真似を嫌うこと。
その中でも、Time社は独創的な考え方で、カーボンファイバーのフレームをカーボン創世記から開発し続けてきたブランドで、当然他社にはない構造を持っています。
Time社は、バイブレザーという、カーボンファイバーに特殊繊維を編みこみ快適性を高めた素材を使うことで、高い剛性と積極的に乗り心地を快適にする構造を合わせ持ったバランスに優れたロードフレームが特徴です。
すべてのモデルを自社工場で生産している点も見逃せません。
2013 Time すべてフルモデルチェンジしました。



トップモデルは、噂されていたZX RSが新登場。
カラーは4色で、カラーで価格が別れますが、
VIP(ホワイトカラー) BLACK LABEL 472,500円
TEAM12 NATURE 462,000円
以上になりました。
それぞれに用意されたDi2 EPS仕様も同価格です。
カーボンステム、ボトルケージ1個が付属します。
ジオメトリーに大きな変更はなく、Timeらしいシートアングルの、すなわち長距離を快適に走る性能を重視しながらトップスピードを重視するスプリントもできる強靭さを備えた、ハイエンドモデルです。
フレームとは呼ばず、モジュールと呼ぶ。
ZXRS Triというモデルも、新登場。ショートディスタンスのトライアスロンをターゲットにしたフレームです。
462,000円




フロントフォークの内部です。
普段見えない部分ですが、Time社のフォークが優れていると評判になるのには、このような秘密がありました。

コラム下部の内部には、十字のリブが設けられていて、非常に製作の難しい構造になってます。
隣のフォークはUSAブランド、S社のものです。
このフォークだけでも、価値がありますが、フレーム体そのものも同様の構造になっていると想像できます。
Timeは、全て自社製造。
ブランドロゴのデカールが違うだけの製品ではなく、手の込んだ独自性があります。

RXRS これも、グラマラスでとても良いモデルです。今回は、New Timeペダルの試乗用で登場。
NXRS これも新登場です。

NXRSと例えばトップチューブのワイヤー内蔵などがインスティンクトと違います。
すべて、カーボンモノコックステム、カーボンボトルケージが付属します。
価格は、BLACK LEBEL 420,000円
その他モデルは、399,000円です。

NXも新登場。

NXRSより、快適性をさらに増して、どなたにも快適に楽しんでいただけるフレームになっています。
カラーはNATUREというブラックマット。付属品は、シートポスト、ボトルケージです。
価格は294,000円です。

2012新登場で、大好評だったFluidity。
今回は、Sが付いてFluidity Sとなりました。
カーボンステム、ハンドル付属のVIPは、462,000円
カーボンステムが付属するBLACK LEBELは409,500円
同じくカーボンステムが付属のホワイト、マットブラックのNATUREは、399,000円になります。
その他、カーボンボトルケージが、1個付属します。
ちなみに、付属するステムは、モノリンクアルティウムステムで、単体価格39,900円で、カーボン製ボトルケージは、7,350円です。
4万円ぐらいは、他社製品と比較する上で、引いた値段でされると良いと思います。



Fluidityには、もう一つ、ズバリFluidityというモデルが新登場です。

2012同名のモデルは、Sに変わったとお考え下さい。
あの独特の快適性をよりお求めやすくと考えられたのが、このモデルFluidity(フルディティと勝手に呼びます)です。
価格は273,000円で、Di2 EPS仕様も同価格で用意されます。
シートポストをトランスリンクとせず、サドル高さが定まらないビギナーから、車載時にサドルが抜けて高さを下げられる事が必要な方まで、幅広く対応できるようになりました。
ずばり、バイブレザーの快適性を楽しみたい方に、Fulidityシリーズは最適なモデルになるでしょう。
衝撃的なモデルが登場しました。
その名はFIRST。







以前エッジファーストというモデルがありました。
その再来とお考えいただければいいと思います。
105完成車ですが、30万円を切る価格で新登場しました。
価格はTimeの完成車でありながら298,000円です。
カラーは、Timeらしいマットブラックです。
ロゴのカラーで、2色ありますが、大差は感じません。
全てのパーツに105を完全搭載。
ホィールは、シマノの同クラス、RS20。
チネリのバー、ステム、シートポストを装着して、フランスの名車Timeが298,000円になりました。
これは今回の展示会で、というより2013展示会の3本指に入るお勧めロードモデルです。
2013モデルの25-30万円モデルでは、ブリヂストンアンカーのRL8と双璧になると思います。


フレームの横剛性をチェック。
他のモデルに先んじて、インプレッションレポートをいたします。
まず、持った感じは105装着モデルにしては、非常に軽く感じます。
フレーム重量は公表していませんが、おそらく1000gは大きく下回ると想像します。
デザインの印象は、質実剛健とも言える、マットブラック一色。
唯一レッドモデルは、ロゴのアウトラインに赤が入るので、色気を少し感じますが、カーボンの網目を見てくれと言わんばかりのフレームデザインです。
フロントフォークは、定評のあるTIMEのカーボンフォーク。
今回、試乗したモデルのうちベスト3に入るモデルでした。
ちなみに、その他はと言いますとZXRS チネリのVERY BEST OF その2台です。
何が良いかと申しますと、全くクセのないコントロール性能、バランス、快適さになります。
特に快適さを強く感じます。
東京プリンスの駐車場を試乗コースにしていますが、上りも下りもあり、路面はかなり荒れています。
そんな中で、このモデルの快適さは際立っていてFluidityシリーズ同等とも感じるほどでした。
それもそのはず、ジオメトリーをチェックしたらFluidityと同じでした。
踏み答えも、かなりしっかりしていて、このモデルだけプレスフィットを採用しているからでしょうか?
ダイレクトな感じを強く受けます。
価格的には、エントリーモデルになるのでしょうが、これは荒れた路面も快適に走れる快適性を最優先に考える、体の負担がとても少ないTimeならではのロードモデルです。




ZXRS Timeのフラッグシップモデルの試乗車には、Dura-Aceの9000番が装着されています。
9000番の試乗は初めて。
フレームの印象は、前作RXRSより細身に感じます。
トップチューブ前部にある、特徴的な三角の盛り上がりがこのZXRSフレームの特徴でしょう。
重量はやや軽くなった印象を受けます。
特に、モノコック構造のフロントフォークは秀逸で、おそらく世界最高のフロントフォークと思います。
インプレッションは、どうしてもシマノのデュラエースが先になってしまいますが、新しいフロントの変速機が格段に良くなっています。ブレーキも、素晴らしく良いです。
フレームですが、快適性は他のモデルにやや犠牲になるも、まっすぐ踏んだ感じはとても良いです。
私は、もう少しシートアングルの高いモデルが好きなのですが、Timeに乗ると、これもいいかといつも再認識させられます。
前作RXRSと同様のジオメトリーは、もはやTime社のアイデンティティとも言えるもので、ゴールまでの長い距離を如何に体力を消耗せず快適に走るかという事に尽きると思います。
その上でトップスピードの速さ、ねじれ剛性、非対称チェーンステー、などが効いてきます。
同価格帯のフレームをお考えでしたら、新登場のZXRSは、ブランドTimeの持つ独自性も含めてお勧めしたいフレームの一つです。
例年通り、Timeの先行予約を承ります。
10月18日(木曜日)17:00まで。通常より2%引きの7%OFF
高価格商品ですので、ぜひご利用ください。
ご予約時のお支払いは、内金のみで承ります。
お気に入りのモデルに出会えましたでしょうか。
その他モデルのインプレッションなど、どうぞお問い合わせください。
毎年、ダイナソアの展示会は、非常に楽しみです。
チネリ、オルベアもたっぷり試乗しましましたので、後程レポートさせていただきます。
その他、ルディプロジェクト等画像を揚げていますので、右のpicsよりご覧ください。


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