CampagnoloのEPS。
シマノDi2も含めて、当店の作業例は相当数実施しています。
今回、EPSのパワーユニットに、内装できるV2が新登場します。
オーバートルククランクセット。これも、2種類発売になります。
それに先立ち、取り付け、セッティングに関したセミナーが開催され、松原と2人で行ってきました。

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スピンドルのスプラインの先にネジを切る。こんなことを考えて作れるのは、カンパニョーロだけでしょう。
素晴らし工作技術です。
オーバートルククランクは、スピンドルを30mmアルミ製として軽量化と、剛性アップを図った新製品です。
レコード同等クラスのUSBベアリングを装着したCOMP ULTRA(78800円税別)と、コーラスクラス COMP ONEのラインナップです。
それぞれに、BCDふぁ135mmと110mm。チェーンリングも52/39 53/39のノーマルクランクと50/34 52/36のコンパクト仕様が用意されます。

スピンドル系が30mmとなりますが、対応のBBが合わせて発売になりますので、従来のスレッドITA以外は、すべてのフレームに装着可能です。
スーパーレコードTiより剛性で5%アップ、55g軽量化とアナウンスされています。

ヒルクライムには、良いクランクセットだと思います。
クランクセット重量 555gです。

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BBカップには、左右ともベアリングが入ります。

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脱着専用SSTです。

EPS V2は画像がありません。
長さが174mmの細長いパワーユニットで、アテナとレコード以上が別々にラインナップされ、コネクターの違いから互換性がありません。
従来のパワーユニットに比べ、体積が小さいために、充電容量は85%になっているそうです。
それでも、かなり乗るライダーでも月1-2回の充電で、問題なく乗れてしまいます。

取り付け方法は、4つのスタイル
シートチューブ下に、ボトル台座の穴を使う(専用フレームが必要)方法が、上下違いで2スタイル。
左チェーンステーに(シマノのような)取り付けネジ穴があるものはブラケットを併用して取り付けが可能です。
そして、ダウンチューブの下に内装するポジションの4通りの取り付けを推奨しています。
取り付け後に、マグネットの内包されたゴムバンドを所定のマーキングされた位置に巻くことで、システムはシャットオフされます。
インターフェースも、今までパワーユニットにあった自己診断LEDが見えなくなりますから、専用のインターフェースが必要となります。
重量は-12gです。

専用フレームが必要なことで、現状充分対応されていませんが、例えば2014のDeRosa IdolなどはV1装着に対応しています。
その他、EPSのセッティングをより容易にする機能が追加されています。

今回も撮影、録音禁止でスライドと解説、ビデオの視聴でしたが、実際に作業をして習熟しないと、EPS同様簡単ではないと思います。
ライトサイクルでも早速、「プロトス」で装着を試みてみようと思います。