
伝説の名車 チネリのレーザー。
80年代に一世を風靡した、とてつもなく手のかかったエアロロードの先駆者的存在がレーザーでした。
コロンバス社の協力のもとに、ティアドロップ形状に成形したチューブと、多くのロウ盛りで成形した非常に美しいフレームがそのレーザーでした。
その美しい形状を、現代のフルカーボンフレームとして甦ったモデルが、このレーザーミーアです。
内部を見ると、その複雑な形状を作るのに相当手がかかっているのは、昔も今も同じようです。
ライトサイクルは、この美しいフォルムを台無しにしてしまうEPSコントロールユニットを新型のV2を使って内装することに成功しました。









非常に細いカーボンフレームですので、ワイヤーハーネスの内装には、非常に手間がかかります。
「ちょっとここ押さえてて」、という声が何度となく繰り返され、ようやく完全内蔵にすることができました。
充電コネクターは、ボトルケージの部分です。
このフレーム、先の試乗会で実際に乗りましたが、ダイナソアが用意したすべてのロード試乗車の中で、もっとも好印象でした。
細いフレームからは、想像つかない高いねじれ剛性にも驚かされ、さすがにチネリというスゴさを感じた感覚は、とても新鮮でした。
高価格な製品ですが、DeRosaのセサンタ同様、2014モデルではもっとも希少性があり、2−30年後も間違いなく名車の名をほしいままにするフレームであることは間違いありません。
事実、ご用命いただきましたこのレーザーのお客様も、80年代のスチール製レーザーを所有されていて、2台並べて乗り比べるという夢のようなことができるお客様です。
まったく色褪せないどころか、金銭に直すといくらの価値になるのか考えると、まったく想像がつきません。
それくらい、イタリアの名車は応分の価値を保ち続けるのです。
今日もライトサイクルブログをご覧いただき、誠にありがとうございました。