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彼がOrbit Designの魏 維志 Mr Stuです。
どうです、この幸せそうなおなか。
かわいいベビーが生まれたばかりで、奥様も綺麗な方です。

彼は、台中の大学で機械工学デザインの講師もしています。
彼の設計するハブとホィールを、台湾のハイクラスなファクトリーで部品を作ってもらって、この作業台で一人で組んでいる、いわば「自転車おたく」という人なのです。



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今回発売された新商品は、2.5万キロのマシンによるインパクト波状路耐久テストの後も、製品規格を保持できる高い耐久性と、1020gの耐久性を両立した新商品です。
極細いカーボンスポークを独自のデザインで新設計のハブにマウントします。
ハブは、オプションでセラミックの選択も可能。
例によって工具無しで分解できてしまう高い工作精度のハブです。

HYPERON-CH クリンチャー 1250g
HYPERON-TU チューブラー 1020g
リム高さ 33mm
販売価格 
チューブラー 160,000円(消費税別)
クリンチャー  172,500円(同)

Seme社 セラミックベアリング仕様はオプションに変わりました。

彼と会うのは、台湾での私の楽しみです。
ホィールのこと。自転車技術の今後について。新商品のこと。
日本人も台湾人も輸入のビックブランドが好きで、性能で大きく差をつけないと選んでもらえないなどの事等。
一番は技術的な話のディスカッションで、実は今回はちょっと打ちのめされてきました。
こんなのはどう?というとすでにドイツのどこどこの製品にあるよとか、とにかくパテントとか新技術に本当に詳しいのです。
新設計ディスクホィール用の軽量ハブでは、極限まで肉抜きされていますが、6穴の部分にリブ構造を加えたらとの問いには、つけてもつけなくてもコンピューター解析では強度データがかわらなったとの事。
すでに試してました。くっそー。てな調子です。
3Tのハブボディは、各社の製品をひとつでカバーする優れたデザインですが、実はそれより先に彼が開発していたのです。3T は、ハブ生産会社のEDCO社 Mr Robが先にパテントを取得したアイディアを使っているのです。自身で開発していながら、先を越されたのですから、その先を考えなければいけません。
彼は、工具無しで簡単に交換できてしまうシステムを、高い精度の工作で達成しました。
フリーボディ数個に、それぞれ好きなカセットを装着しておけば、ヒルクライムからTTまで、カンパ、シマノ、SRAMでも、ワンタッチで交換できてしまうのです。

今は、関連会社のSEMA社のBBも設計していました。
プレスタイプのBBでも左右で固定してしまう単純な構造の新方式。
実際に全てのBBがこの方法になってしまうのではと思いました。

オフィースのべビーベッドで寝ている赤ちゃんの首があらぬ方向を向いていて心配になりますが、本人は心配ないといいます。
沢山積まれたホィール箱は、これから出荷する製品たち。
ひとつひとつ、時間をかけて正確に組み上げる技術と、自分で作った先端の加工されたアッセンブルドライバーなど。こだわりの仕事、作業道具を見せてもらいました。
私も、組み方、なじませ方などを以前にレクチャーしました。

大学の先生が作るホィール。
いかがですか?



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