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楽チンでした。
私が理想とする形で、今回は昨年以上に楽しめました。

前日、仕事の後に長野のルートインに電話予約。
到着が遅くなる旨を伝えて9:30を過ぎたころに自宅を出発しました。
渋滞のない首都高速、関越を経て、長野インターへ。
ルートインには0:30ごろ到着。大浴場はなんと2:00までやっているとのことですので、のんびりとお風呂に入って就寝しました。

翌朝6:30起き。
朝食をいただきますが、ルートインの食事は、地域ごとの特色があってとてもおいしいです。
この日も、高原野菜やソーセージが美味しかったです。
8:00前にチェックアウトして、せっかく来たんだから牛に引かれていないけど善光寺にお参りして、写真でも撮ってと車の置き場所などを探してぐるり。
適当な場所がないので、早く戻って夕方に散策しようかと考え直して、車を「長野裾花峡温泉うるおい館」の駐車場に。
戻ったらすぐに温泉へドボンという算段です。

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さあ出発です。
コンビニで、水を買ってボトルを満たします。
最初のミッションである七曲りまでの道が、いまひとつわかりません。
Briton50の地図は、細かい道路の記述が十分ではなく、どちらかというとトラックレコーダーとサイクルコンピューターのように使います。
本来なら善光寺の裏から上っていくのですが、車を置いた場所がもう少し西でしたので、直近の道を見つけて登り始めましたが、後ろに32Tを装着して来てよかったと思える激坂でした。
住宅地の急坂を登っていくと本来の道と合流。
展望の開けた道を走ると、いよいよ谷底からよじ登るような七曲がりが始まります。
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雪が積もると、あまりの急勾配に車も登れませんから、ネットで道は覆われ、まるで鳥かごの中に入ったようです。その勾配は脚を止められない激坂。
15%以上をコンピューターは平気で表示していますし、ダンシングでグィッと踏み込むと後輪が滑ります。
平日ですが、車が多く道幅も狭いため、神経を使います。
なにしろ3kmちょっとの速度なので、荒れた路肩で自転車をまっすぐコントロールするのが難しいのです。
カーブには番号がついていて、番号は減っていきます。
1号カーブを過ぎると、鳥かごから出ます。
その後も10%程度の勾配が続き、緩くなってくると大座法師池に到着です。

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去年は、この七曲りではなく飯綱高原へ行く道から大回りしてきましたので、ここまででかなり時間がかかりましたが、七曲がりは近道です。
その後は下り基調の中に登りが現れる高原の中の快適な道。
路面が悪いところも、YONEXのフレームは快適です。

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鬼無里、大望峠へのT字路の右側に、戸隠蕎麦のお店「たからや」さんがあります。
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昨年も、お世話になった蕎麦店で、お座敷にのんびりできます。
ざる蕎麦を注文すると、大根煮、お新香などが供されます。
いただいていると、切れ端も良かったらどうぞと、追加の蕎麦を持って来てくれます。
蕎麦茶も、水も本当に美味しく、これから始まる大望峠と嶺方峠への登りに備えます。

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食事後、道の悪い下り坂を注意しながら下り、またまた登りが始まります。
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遠くに戸隠の山塊を望みながら、じっくり登っていくと開けた道になり「アルプスの展望台」大望峠へ到着です。
空は晴れているものの雲が多く見えていましたので、あまり期待していませんでしたが美しい景色は変わりません。
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峠を後にして、急な下りを慎重に走ります。
この道は砕石を積んだダンプが通ることと、雪国の道路はどうしても路面が悪いです。
サイクリングコースや、国道の走行ではあまりないことですけど、今回のコースは長野市内と飯綱高原以外は、総じて良くないです。
鬼無里へきました。
伝説に彩られた、秘境とも言えるところなのです。
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昭和の景色が色濃く残る町並みです。
通学の中学生でしょうか。
きちんと挨拶をされて、あわててご挨拶。とてもお行儀が良いのに感心します。

さて、最大のミッション、嶺方峠への登りが始まります。

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奥裾花自然園 水芭蕉への分岐です。現在土砂崩れで通行できません。とのことです。

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藤の花が満開です。

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ちょっと日陰になるスノーシェードで休憩です。この日の気温は、Briton50では33度まで記録しました。
CRAFT スーパーライトアンダーシャツ ASSOSのウェアーはとても快適で、暑いという訳ではありませんが、
日焼けを防ぐ意味で日陰での休憩です。中はちょっとひんやり。あと10kmのようです。
勾配は、前回来た時より大幅にゆるく感じます。

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木陰の中の道を快調に進むと、鬼無里の湯があります。
前回は白馬に下るのでここでお風呂をいただきましたが、今回は通過して帰路に立ち寄ることにします。

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途中トンネルがあります。

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白馬村へ入りました。

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勾配はゆるくて快調を維持しています。

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カーブを曲がると突然このトンネル入り口が現れます。
途中で右にカーブしているので、いきなり出口は見えませんが、中のカーブミラーに絶景が映っています。

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そしてこれがその景色。
トンネルの中から望遠側で引き寄せ効果を狙うと、四角いキャンバスにきれいに後ろ立山連峰を描くことができます。
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到着です。
この景色を見るために、ここまで着ました。
大げさかもしれませんが、自転車を趣味にしているのでしたら、ぜひこの時期の嶺方峠この場所を訪れて見てください。車でもなくバイクでもなく、自転車で鶯のさえずりに励まされながら、じっくり上ってこの景色が最高なのです。
景色を堪能したら、今回は折り返して長野に下ります。
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これが峠の反対側の入り口です。
昔は丸でした。ニューサイクリングの峠特集 1976年刊行でしたか、表紙を飾ったのがこの絶景でした。
これを見て、ランドナーで長野から上ってきたのは。35年以上も前のことです。

10kmぐらい下って、先ほどの「鬼無里の湯」に立ち寄ります。
走っている途中に温泉なんて、考えられないと思いますが、これが以外に気持ちいです。
着てきたものは、扇風機の風に当てるとすぐに乾きます。
ビクセンの反射式天体望遠鏡がロビーにおいてあって、お話を伺うと退館された館長が置いていかれたんだそうです。周囲に明かりのないこの場所での天体観測は、とても素晴らしいそうです。

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下りも道が悪い箇所があり、気が抜けません。この鬼無里の交差点を右折して長野への下りが始まります。

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トンネルを越えて、登り返しを登り、トラックがすれ違えないような箇所では停車を余儀なくされるも、快調です。
乗り心地の良いYONEXだからか、体に疲労が余りありません。
脚は時々オーバーペースで痙攣しそうになりますが、拳でたたいて刺激して治します。
ちなみにプロの選手はゼッケンを留める安全ピンをはずして、痙攣している脚に刺すのです。
そこまでしなくても、痛み刺激で以外に落ち着けることができます。

天気予報は、午後から雷雨を予報していました。
先の山の写真のように積雲が高くなってきていたので、このころになると長野方面が曇ってきました。
長野市内に406号線は西側から流れ込みます。
車をデポしたところは、すぐ下の河原の近くになりますから、狭い道をショートカットで下っていきます。
突然、地元の高校生が急坂を使ってトレーニングしていて出くわし、通過しようとすると集まっていた全員が挨拶してくれて、またまた恐縮。
同じ学校の先輩でもないのにですよ。
長野は、本当に良いところです。

車に戻り、自転車を積み込もうとしたころ、ポツリ。
片付けて本日2回目の温泉うるおい館に行き、ぬるめのお湯にのんびりとつかり、今日の走りを思い返しました。
この温泉もとてもいい温泉で、鉄分が多く茶褐色なお湯です。

長野インターの近くの「TURUYA」へ立ち寄り、地酒、野沢菜着け、八ヶ岳高原牛乳のツルヤオリジナルなどを購入。まったく渋滞のない道を帰って来ました。
一時、長野市内と上田近辺は豪雨で、雷鳴とどろく状況でした。

今年もまた、嶺方峠へ行くことができました。
今回は、前回道を間違え遠回りした七曲がりを登ることができて、良い記念になりました。
入梅前までのこの時期、美味しい蕎麦も温泉も楽しめる最高のコースです。
ぜひ行って見てください。
長野新幹線輪行でも、充分楽しめるはずです。