
火曜日夜から、秩父の家に行き、水曜日朝から今回はロードバイクで機材テストを兼ねて走ってきました。
今回の機材は、LIGHTCYCLE SCR DISC Road。
コンポーネントはDuraAce Di2 R785シリーズのディスクブレーキ仕様です。
RECONの新製品11-30Tのテストサンプルは、表面仕上げがされていない削りだしたままのプロトタイプ。
機材重量7.5kgという、自分としてはヘビーなロードでのヒルクライム。
果たして、、

正面の雲のかかった山が三峰山です。
7時半にスタート。
最初は140号線を秩父方面に下って行きます。

この分岐から大血川林道が始まります。
上流から来るとUターンするようになります。

今回は11-30T。28でもCampyの29でも足りなくて、32Tを急勾配では使ってきましたが、変速機のキャパシティの関係で、どうしてもきちんとした動作は難しくなります。
SRAMでREDで動かして、春の白馬、夏の大弛峠などに使ってきましたが、山登りで30Tが自分には一番適していると考え、また同様に考えるユーザーは多いと考え、今回ライトサイクルが独自にオーダー、開発しました。
歯数構成は30-28-26-24-22-と続くひとつ飛び構成。
条件的にもメカニカルより厳しいDi2方式での変速システム。
動作確認、歯数構成の有効性を確認すべく、今回のコースを選びました。
最初は8-10%勾配。
途中少し緩み5%前後。秩父源流水のプラントから急になり、大血川ます釣り場前後で12%ぐらい。
その後8-10%前後の勾配で推移して、太陽寺を過ぎてからゆるくなってきて2-5%でトンネルへと続いていきます。







この後悲劇が。
真っ暗で照明のないトンネルで、ライトをつけずに走っていたため、出口が霧に覆われうっすらと見える程度で
出口からの明かりも期待できない状態。
真っ直ぐ真ん中を走っていたつもりでしたが、突然右側にぶつかって、最初なんだか理解できなくて転倒を防ぐのにやっと。それが右の高い縁石だったことを理解するのに少し時間がかかりました。
出てから確認したら、ホィールとタイヤが傷だらけ。シューズもです。
ディスクブレーキなので、タイヤ以外は問題なさそうなので、良く点検して走行を続けました。


RECONのカセットは、Di2でも他の製品同様の問題ない動きを確認。30Tと歯数差の少なさ、特にすぐ下の28T、26T がとても有効でした。
SCRロードですが、ディスクブレーキは非常に軽い引きで、コントロール性能にとても優れています。
現時点で、どのようなキャリパーブレーキより優れている印象です。
フレームも大好きなジオメトリーにしていますので、剛性バランスも最適。サクサク登れました。
タイヤはブリヂストンのRR1X HGを使用しました。
このタイヤのようなブレーキの能力を発揮できるタイヤの選択が、より安定した走りを実現します。
今後ディスクブレーキ専用タイヤの開発もされて良いと思いますが、このタイヤはリーンウィズでも、リーンインでも気持ちよく路面をトレースできるレベルの高いタイヤです。
GIANTのDEFYなどで、市販車レベルのDISKブレーキ採用モデルが増えてきましたが、メカニカルで160mmローターを使用していますが、ハイドロリックでは140mm。私は経験上フロント160mmローターを推奨したいです。もちろんブレーキキャリパーそのものの性能にもよりますので、下りで試乗してみませんと最終判断は出来ませんが、急勾配の多い日本の道では、160mmをフロントに使いたいです。
長い下りでも、全くストレスにならないディスクブレーキの有効性を再確認できました。
機材の重さは、いつものYONEXと比べて2kgも重いですが、コースそのものも大弛と比べて短く
勾配もゆるいことが、影響してか非常に登りやすく快適でした。
確かに2-3kmという微速に陥る急勾配もありましたが、30Tのおかげで脚付きなく登りきれました。
ところで今回の大血川林道。途中の秩父源流水の採水地までは車も出勤時間で多かったのですが、普段は交通量も非常に少なく登りやすいコースです。
強い人なら2周してもらってちょうど位ですか。大滝の湯がある道の駅も近くて車を置けるし、東京から2時間30程度と良い場所ではないでしょうか。
ライトサイクルのツーリングとして、秋に再び登ってみようと思います。
11-30Tのテストライド大変興味深く拝見いたしました。愛車には11-32Tの重量級のS社Uグレードのカセットを装着しており、軽量なレーコン製の11sで30T(へたれな私の希望は32Tですが・・・)の製品化を心待ちにしていおります。