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Konicaの当時の高級大衆機に位置づけられるAuto Sです。
その他大勢のカメラの中から、拾い上げてきたカメラですが、そこそこ動作するのできちんと直して撮ってみたくなりました。
写りでは定評のあるHEXANONレンズ。
開放F値が2を切るのは高級レンズです。
小西六からKONICAになり、ミノルタと統合してコニカミノルタ。
現在はフィルターを主に光学製品を販売するケンコートキナーに引き継がれています。
このオートS、なんと取扱説明書がダウンロードできるではありませんか。
昭和の産業遺産ともいえるこのカメラの紹介もありました。

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購入のきっかけは破損のない綺麗なケースが付属していたことです。
後からケースを見つけるのは結構大変です。
きちんとケースがあると安心して携帯できます。
ケースに入れたままにしておくとレンズなどがカビる原因となりますので、普段ははずしておくと良いのですが、ケースがあると安心できます。

このカメラ、とりあえずは動きましたが、やはりきちんと整備して使いたいもの。
今回は中村光学さんに、ライカのレンズと一緒にお願いいたしました。
出来上がってきて、その滑らかな動きに感動。
フォーカスリング、巻き上げ、シャッターとも高級機にふさわしい動きでした。
露出計はこのカメラの場合、シャッター優先オート撮影が出来るのです。
その機能も完璧に復元されて戻ってきました。とは言っても当時のカメラのこと。
CDSもだいぶ弱っているのともいますから、リバーサルではなくラチチュードの広いネガフィルムで。
早速使ってみたくてフィルムをつめましたが、まだ撮影には至っていません。
次の休みの至福のお楽しみです。
ちょっとプリズムに腐食が残るファインダーですがとてもクリアーです。

どういう経緯で私の元に来たのかわかりませんが、恐らくこのカメラは昭和の平和な家族の記念写真を多く残してきたんだと想像できます。
ケースやカメラの外観から丁寧に、そして大切に使っていたのだと思います。
世は平成に変わりましたが、私のサイクリングの共にも使って行きたいと思っています。

Konica IIIMに続いて、中村さんにを入れていただきましたが、使いっぱなしで整備されていなければ、どちらも中古カメラの価格相場では1万円以下。それこそジャンクコーナーにあるようなカメラです。
修理金額も安くしてくれて大したことはありませんでしたが、ものすごく手のかかるカメラと推察します。
中村さんも慣れたM型ライカなどのほうが修理しやすいと思いますけど、私もこのへんは一緒。
好きな言葉ではありませんが、ママチャリと言われる生活に重要な役目を果たす自転車の修理も、ライトサイクルの重要な仕事です。

良いお天気の週末になりました。
どうぞ心置きなく走ってきてください。
皆様、お気をつけて。