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ANCHOR
レース志向のユーザーは、レース会場で多く見かけるANCHORは気になる存在でしょう。
多くの日本人ユーザーに、日本のブランド、ブリヂストンサイクルは多く支持されていますが、そのブリヂストンのスポーツブランドがANCHOR アンカーです。
日本人体型にあわせた、日本の山岳の多い地形に合わせた商品開発は、自身でロード、MTB、シクロクロスのチームを運営、活躍している選手からのフィードバックによるところが大きいのです。
日本選手権、1.2フィニッシュを飾ったニューモデルのRS9を中心にラグジュアリーと銘打つRLシリーズのニューモデルRL9の新登場。アルミ素材のフレームでありながら、快適性を独自の設計で提供してきた人気モデルRFA5の事実上後継モデルになるRL6の新登場等、今回もワクワクさせてくれるスポーツバイクが展示されました。
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安定したステアリングを楽しめそうなヘッド部分とワイヤーの取り回し。
ヘッドチューブ長さも良い感じです。
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剛性感を感じる新設計のエンド部分

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快適さを考慮に入れた設計か?秘密がありそうなシートステー

ニューモデル RL9。
展示されているのは、まだプラスチックのモックモデルで、製品を開発するための途中でデザインを確認するためのものです。
持ち上げると重い。
現在製造は最終段階で、今後独自の厳しい耐久テスト。アンカー選手によるシェイクダウンテストなどを経て、発売がスタートします。
毎回新製品の販売開始は遅れ気味になるのですが、このRL9も2月以降とアナウンスされています。
ちょうど寒さが一段落して、春を感じるころでしょうか。
順調に進めば、陽も伸びてきて、遠くに行きたくなってくる時期に、お客様への引渡しが始まるのです。
このRL9には、例年通りRL9 EPSEという限定車がリリースされます。
カラーはご覧のエッジスカイブルーで、税別31万円。
元となるRL9 EQUIPE 31万円との違いは、セレクトカラー、セレクトパーツがなくなる代わりに、よりハイパフォーマンスなホィールが奢られていて、フルクラム社製レーシングスポーツが搭載されます。

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RL9フレーム。
ブリヂストンのアンカー開発チームがデザインしてきたRFX8、RL8。
長きに渡りライド時の疲労を限りなく少なくするという基本コンセプトは、アンカーでもう10年ぐらい前から取り組んできました。単にハンドルを高くするだけではなく、フォークオフセットからハンガー下がり、リヤーセンター、シートアングル等。カーボンの積層を最適化して日本人の体系、脚力に合わせたフレームのしなやかさ、路面からの微振動を抑える事など、配慮は多岐に及びました。
RL9でも、さらに細部を丁寧に設計していくと、RSシリーズのレーシングモデルとはヘッドチューブ長でわずか10mm。リヤーセンターで10mm。ライダーのパフォーマンスを発揮する最も重要とも言うべきシートアングルはほぼ同様。
リヤーセンターを現行のRL8より10mm延ばすことで、快適性をより積極的に獲得しつつ、ペダリングを犠牲にしていないライディングポジションのフレーム設計に仕上がっています。

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よりスポーツ性の強いRL8。
RL9よりはリヤーセンターがもともと短く、ベストセラーの理由、試乗していただいて高評価をいただく理由がここにあると思います。
レーシングモデルとの差が少ない設計でありながら高品質カーボンの積層を考慮して強すぎないしなやかさを楽しめるモデルとして、RL8も中心をなす癖のないニュートラルなロードバイクです。
2017モデルから4万円という価格の引き下げがアナウンスされました。
従来あったアルテグラモデル、デュラエースモデルはカタログから消えてしまいましたが、105モデルは26万円という価格になり、従来どおりのレーシングカラーのほか、カラーセレクトをお楽しみいただけます。

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RLシリーズにはアルミ素材のRL6が新登場です。
PROFORMAT。
昨年から新開発のフレームに、ブリヂストン中央研究所の推進力最大化解析技術であるプロフォーマットを導入。
RS9などのレーシングモデルに新採用され、日本選手権をワンツーで飾る快挙をいきなり成し遂げました。
マンパワーを効率よく反映する技術は、昔から数値化、可視化されCADでも実現されてきましたが、さらに先を行くこのシステムを、今回の新設計フレームであるRL9 RL6にも採用しています。
RL6ではアルミフレームでありながら、数値設計はほぼRL9に準拠しています。
それではアルミ材でどこまでカーボンの振動吸収性に迫れるのか。
これは前作のRFA5で形になっていましたが、さらにプロフォーマット技術でハイドロフォーミングチューブの肉厚、焼き入れなどで実現しているのだと思います。
試乗が楽しみになってきました。

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カーボンフォークへの同色塗装が出来なかったモデルでも、低温の塗膜硬化技術で実現していますが、このために設備の改善までしています。
金属フレームはパウダーコートで行ってきましたが、これは発色が綺麗で塗膜の硬さ、耐久性に優れる非常に高度な塗装技術です。
高温で塗装皮膜を形成するパウダーコートでは、出来ないのはカーボン素材への塗装。
カーボンは整形温度に近い温度にすることが出来ないからです。
フォークの同色塗装は出来ません。とカタログに注釈が入っていたのが、このことだったのですが、低温で長時間をかけて同様の塗装を施す技術と設備を導入。
これが実現していますが、これはわずか3,800円の追加料金で可能なのです。

スチールフレームのRNC7も健在。
マスプロメーカーのフレームとしては、このネオコットフレームは希少な存在といえます。

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レーシングモデルのRS9では、内間選手のRioオリンピック使用実車(冒頭の画像)が展示され、新社長のそれこそ鶴の一声で、フレーム20台限定販売が決まる?など、ワクワクすることばかり。なんとBRIDGESTONEマークの特別車です。ご予約は?ですがお早めに早速その場で個人的に1台注文をさせていただきました。

RMZも歴史を語れる年数となり、フレームの剛性7種類、ミリ単位でオーダーできるカーボンフレームが485,000円というのも、希少な存在になってきました。
事実上のフラッグシップであるRS9フレームも35万円。
レースでより上位を志すライダーに、わずかな出力も逃さず走りに変えるアンカーのレーシングフレームは、魅力な存在であることでしょう。

いろいろなブランド、自転車をご紹介してきました。
概ね出揃ったところで、メーカー別の縦軸とは別に横軸の比較、ご紹介、私の考察を交えてご紹介させていただきたいと考えています。
どうぞ今後もご注目ください。
ご紹介しきれないその他のモデルも含め、どうぞアンカーのウェブサイトでご確認ください。
いつもご覧いただき、誠にありがとうございます。

2017アンカーWebサイトは こちら