
三ヶ島ペダルは、埼玉県所沢市にあります。
鍛造、ダイキャスト、バレル研磨、熱処理、組み立て。
ほぼすべての工程を国内の自社工場で行っている、今となってはとても貴重な存在でもあります。
海外製の原価の安い商品と、価格での競争もしなければならず苦慮しているのを見てきましたが、独自のアイディアでサイクリストの為の製品開発、製品の品質でその活路を見出している、私の大好きなメーカーです。
画像はSUPREMEの組み立て工程です。

左側はペダルのシャフト。右側はベアリングを固定するボルトで、わかりにくいのですが右上に0.03mmごとの特殊なシム(ワッシャー)が取り付けられています。
微細にベアリングのスラスト方向のプレッシャーを微調整する重要な工程作業を、星野さんとおっしゃる作業現場の方が組み立てを実演していただきました。
このボルトの形状も特殊で、ベアリングの内部のリングにぴったり合うように設計されています。
ワッシャーとともに、恐らく特注品のようです。
ペダル軸に私も実際にペダル本体を入れてみましたが、ベアリングの収まるベアリングレース部分は、精確に切削研磨されていて、これも驚くことに鍍金の厚さまで考慮されているのか、ガタもなく素晴らしい精度です。
分解整備方法、調整方法をこの機会に伺っておきましたが、このペダルはNJS認定品で、恐らくメインテナンスを必要としないと思います。
ちなみにあのとんでもなくスムーズな回転の秘密ですが、非接触型のシールドベアリングを使っていること。
ベアリングブランドはNTNでした。
そして2個のベアリングが完璧に一軸上に座っていること。
そして全く曲がりのない正確なシャフトがあの競輪選手をも唸らせる、滑らかですばらしい回転を生み出すのです。
現在のロードレーサーはビンディングペダルがほとんどですが、トークリップ、ストラップ使用になりますが、このような高品質なペダル回転は、成績の向上に結び付くのではないでしょうか。
古い部品に固執しているビンテージマニアの方にも、当時の精度の悪いペダルより、ぜひこのような高品質ペダルを使っていただきたいと思いましたし、私も久しぶりに、さっそく使いたくなりました。

自転車の部品にここまで夢中になれる会社がある。
これは日本の誇りです。
余談。
まだ自転車店を初めて3-4年の頃でしたでしょうか。
ある展示会で三ヶ島のブースにチタン製のベルが展示されていました。
生意気な私は、何でペダルメーカーがベルを作って売っているんですかと。
社長に直接言い出したから、社長も良い顔はしません。
私は昔ユニークロードというペダルを使っていたから、三ヶ島の宣伝看板を所沢から入間へ行く道の電柱に連続して掲げてあったのを見ていたから、三ヶ島ペダルが好きでした。
ベルですよ。なんでベルなんですか?
そんな流れの中に、私はプラットフォーム型のペダルを発案しました。
プラットフォーム型は、昔はリオターというフランスの会社が作っていた時分があり、私も使っていたことがあります。
今のTOEIランドナーにもつけていて、踏み面が広くて使いやすいペダルなのです。
そのペダルを三ヶ島に送り、昔こんなペダルがあったと。
時を経てユーロバイクショーで、三ヶ島の技術担当の方が机の下から試作品を出して見せてくれました。
CNC削り出しのそのペダルは、原作を完全に垂涎する美しさ。
製品にするには高価になり過ぎるので、インジェクションとなりましたが、それでも充分きれいなペダルができました。
これがアーバンプラットフォームペダルです。
最近発売されたALLWAYも、ライトサイクルでは販売好調なペダルです。
ベアリングはなんと片側3列。
MTBのトレッキング用途からミニベロ、クロスバイクなど、用途が最も幅広いモデルで、踏み面の広さから安定感があり、ベアリングのスムーズさは価格以上のクォリティです。
懐かしさのクイル型ペダルもTAが生産をやめて三ヶ島が唯一のペダルとなってしまいました。
国産の心意気、感じていただけましたでしょうか。
まだなんとかオールニッポンで自転車を組み立てることが可能です。
オール国産は、結構難しくなってきましたが、出来るだけ近づけることはできますので、こんなご用命もお待ちしています。
大切に所蔵されていた部品を活かす自転車の組み立てわ、製作も承ります。
どうぞお気軽にご相談いただければと思います。
これもライトサイクルです。
良いお天気の週末。
明日の日曜走行会に、久々ビンテージで参加しようと思っています。
お持ちの方は、ぜひビンテージでご参加ください。

左側はペダルのシャフト。右側はベアリングを固定するボルトで、わかりにくいのですが右上に0.03mmごとの特殊なシム(ワッシャー)が取り付けられています。
微細にベアリングのスラスト方向のプレッシャーを微調整する重要な工程作業を、星野さんとおっしゃる作業現場の方が組み立てを実演していただきました。
このボルトの形状も特殊で、ベアリングの内部のリングにぴったり合うように設計されています。
ワッシャーとともに、恐らく特注品のようです。
ペダル軸に私も実際にペダル本体を入れてみましたが、ベアリングの収まるベアリングレース部分は、精確に切削研磨されていて、これも驚くことに鍍金の厚さまで考慮されているのか、ガタもなく素晴らしい精度です。
分解整備方法、調整方法をこの機会に伺っておきましたが、このペダルはNJS認定品で、恐らくメインテナンスを必要としないと思います。
ちなみにあのとんでもなくスムーズな回転の秘密ですが、非接触型のシールドベアリングを使っていること。
ベアリングブランドはNTNでした。
そして2個のベアリングが完璧に一軸上に座っていること。
そして全く曲がりのない正確なシャフトがあの競輪選手をも唸らせる、滑らかですばらしい回転を生み出すのです。
現在のロードレーサーはビンディングペダルがほとんどですが、トークリップ、ストラップ使用になりますが、このような高品質なペダル回転は、成績の向上に結び付くのではないでしょうか。
古い部品に固執しているビンテージマニアの方にも、当時の精度の悪いペダルより、ぜひこのような高品質ペダルを使っていただきたいと思いましたし、私も久しぶりに、さっそく使いたくなりました。

自転車の部品にここまで夢中になれる会社がある。
これは日本の誇りです。
余談。
まだ自転車店を初めて3-4年の頃でしたでしょうか。
ある展示会で三ヶ島のブースにチタン製のベルが展示されていました。
生意気な私は、何でペダルメーカーがベルを作って売っているんですかと。
社長に直接言い出したから、社長も良い顔はしません。
私は昔ユニークロードというペダルを使っていたから、三ヶ島の宣伝看板を所沢から入間へ行く道の電柱に連続して掲げてあったのを見ていたから、三ヶ島ペダルが好きでした。
ベルですよ。なんでベルなんですか?
そんな流れの中に、私はプラットフォーム型のペダルを発案しました。
プラットフォーム型は、昔はリオターというフランスの会社が作っていた時分があり、私も使っていたことがあります。
今のTOEIランドナーにもつけていて、踏み面が広くて使いやすいペダルなのです。
そのペダルを三ヶ島に送り、昔こんなペダルがあったと。
時を経てユーロバイクショーで、三ヶ島の技術担当の方が机の下から試作品を出して見せてくれました。
CNC削り出しのそのペダルは、原作を完全に垂涎する美しさ。
製品にするには高価になり過ぎるので、インジェクションとなりましたが、それでも充分きれいなペダルができました。
これがアーバンプラットフォームペダルです。
最近発売されたALLWAYも、ライトサイクルでは販売好調なペダルです。
ベアリングはなんと片側3列。
MTBのトレッキング用途からミニベロ、クロスバイクなど、用途が最も幅広いモデルで、踏み面の広さから安定感があり、ベアリングのスムーズさは価格以上のクォリティです。
懐かしさのクイル型ペダルもTAが生産をやめて三ヶ島が唯一のペダルとなってしまいました。
国産の心意気、感じていただけましたでしょうか。
まだなんとかオールニッポンで自転車を組み立てることが可能です。
オール国産は、結構難しくなってきましたが、出来るだけ近づけることはできますので、こんなご用命もお待ちしています。
大切に所蔵されていた部品を活かす自転車の組み立てわ、製作も承ります。
どうぞお気軽にご相談いただければと思います。
これもライトサイクルです。
良いお天気の週末。
明日の日曜走行会に、久々ビンテージで参加しようと思っています。
お持ちの方は、ぜひビンテージでご参加ください。