
火曜日に有明のパナソニックセンターで、発表会がありましたので行ってきました。
2017の新商品といたしましては、30年記念アニバーサリーモデルの発表です。








30周根記念モデルです。
POSとは、パナソニックオーダーシステムの意味で、スチールフレームに敏感な方は、よくご存知のことと思います。
ライトサイクルでも開店以来もう10年以上携わってきました。
今回の大きなニュースとしては30年記念モデルをラインナップに加えることです。
このモデルはトップチューブ31.8mmと、ダウンチューブを特に太くして、それ専用のロストワックスラグを国内(JUKI)で新たに作って対応したことです。
また、ラグにベアリングを挿入するヘッド小物一体化としてヘッドチューブを1mmでも長くすることに注力したそうです。
そしてその特別に誂えたラグは鍍金仕上げされます。
チューブはカイセイ8630Rと017で、これは薄肉軽量のニッケルクロムモリブデン鋼を主に使います。
モデル名称はORCC11 フレームセットはFRCC11となり、それぞれアルテ仕様380000円 105仕様340000円 フレームセットは200000円です。
組み合わされるフォークはカーボン製となります。
その他モデルも含め、ロードモデルは、405mmにこだわったチェーンステーレングス。ヘッドトレール値の見直しが行われ、よりスポーツ性の高い設計としています。
設計担当者はライトサイクルにも来店して、お話させていただいていましたが、その中の一部でも設計に実現したのは喜ばしい事です。
確実な納期、ハンドメイド大阪、。
ライトサイクルでも御用名の多いパナソニックの製品は、しなやかな素材の良さを充分お楽しみいただける自転車として、今後も1台1台お客様とのコミュニケーションを大切にして素晴らしい1台を作り続けてまいります。


チタンフレームに新たに設定された陽極酸化被膜でのデザインになります。
ライトサイクルでも、チタンに陽極酸化処理を施したステムを限定販売いたしましたし、店内のフレームにも同様の処理を厚めに施したフレームを展示していますので、ご覧になった方は多いと思います。





こだわりのリヤセンター405mmにつきまして。
このこだわりはライトサイクルのこだわりでもあります。
ロードフレームであれば、405mm前後で設計してほしいものです。
403mmでも408mmでもいいでしょう。
フレームサイズによりこの長さはもちろん変化していきます。
逆にすべてのサイズで405mmとか同寸法のモデルも存在します。
なぜこの寸法なのか。
これは70年代初頭のイタリアフレームが、それまでの420mm近くあった寸法に対してCampagnoloが優秀な鍛造エンドとそれに付随して高性能な変速機を作ったこと。当時のフレームビルダーが好んで採用した寸法で、この数値が短ければ短いほど、スプリント力に優れ強くしなりが少なく反応の良いフレームにすることが出来ると経験上察したのです。
今でもこの当時のスケルトンが設計の主流で、多くのブランドがイタリアデザインを踏襲しています。
ところが最近はUSAブランドを中心に太いタイヤとリヤーエンド幅の広いディスクブレーキフレームがこの数値を大きく変えてきています。
一般に405と408ではかなり違いを感じられるものですが、僅か3mmの違いです。
それが410とか415とか。
これはのんびりゆっくり走るのを好まれる方には設定させていただくチェーンステー長ですが、もうロードレーサー本来の競技用ではなくなってしまいます。
ライトサイクルで作ったチタンロードは、それでも405mmを採用して作りましたが、使用できるタイヤは25Cまでになります。
この寸法、ちなみに競輪フレームは390前後。
スーパーキング、SKは398mm前後。
泥除けの入るスポルティーフは415-425mm
こんな感じになります。
経験のある方なら、ご自分の好きなシートアングル、ハンガー下がり、リヤセンター、ヘッドアングル、フォークオフセット、トップチューブ長は把握しておくべきと考えます。
それくらい自転車フレームはわずか数ミリでその性格を変えてしまうもので、奥深いところでもあるのです。
これを体得するには、私も長年自分の自転車をフルオーダーしてきたことで得てきました。
理想の自転車を。
私はお客様の体格、骨格、使い方などからもここのお客様からのフルオーダーご注文をのデザインし、あるいは完成販売の自転車を選定しています。
カラー、デザイン、ご予算のほかにこのような視点でお選びいただくことがライトサイクルならできます。
どうぞお気軽にご相談ください。


にほんブログ村