
Campagnoloが新たにディスクブレーキシステムを発表したことに伴い、セッティング、ブリーディング作業の講習会が行われました。




ミネラルオイルを使用します。カラーは初めてブルーを採用しています。
ローター、パットとも専用品を使用し、他社製品の使用は推奨されません。

クランクセットも今回仕様が変わります。
チェーンラインが1mm外に広がり44,5mm。チェーンリングの板の幅が7.6mmから8mmへ、0.4mm広くなります。
0.5mmのシャープペンシルの芯を元にお考えいただけば、どの程度の変更か、イメージできると思います。



意地悪にもレバーフードをめくってみました。
内部機構は非常にシンプル。マスターシリンダーの交換も簡単で、他社製品とメインテナンス性は大きく異なります。

ローターのエッジはきれいに丸く磨かれています。





同時に発表になった、ケンタウルの新型です。
11速になって完全に105をターゲットにしています。
レバーの握り心地、レバーの指の係り加減で、お選びいただく方が多かったカンパニョーロでしたが、今回ケンタウルが発売になって、価格的にも105と比較いただけるコンポーネントとなりました。
マットブラック仕上げとポリッシュ仕上げの2種類発売になります。
ブラックは7月。シルバーは少し遅れます。



POTENZAのクランクなどが新しくなります。
先のチェーンラインの変更などで、HOの表記のあるクランクになります。
2017モデルとの互換性がなくなります。また14%程度の大幅な価格アップになりますので、7月10日までのご注文がお得です。



コーラス以上もディスクブレーキ、142mmエンド幅に対応するため2018では若干変わります。
ここでは互換性は保たれます。



新しいCENTAURです。良い感じですね。
シフトの軽さ、レバーの握りの感でカンパニョーロをお選びになる方が増えると考えますし、手の小さな女性にもお勧めもしていきたいと思います。またイタリアブランドのフレームに、どうしてもカンパというお客様のハードルを下げることにも寄与します。

ケンタウルの特徴です。
105よりグループセットで30g程度軽量です。

スーパーレコード、レコード、コーラスのラインナップです。HOとはディスクブレーキに対応するという意味です。
GSケージが各モデルにラインナップ。スラント角も45度に設定され、ワイドレシオでも充分動作するよう変更されています。

ディスクブレーキパットの概要です。いくつものプロトタイプを準備して作り上げてきたパットです。
磨耗限界もわかりやすく、ホィールの脱着性にも配慮されています。
広げる方向には、従来各社の板ばねではなくマグネットを使うというアイディアを採用しています。


油圧システムのレバーですが、サイズの拡大はごくわずか。
ホールドポジションではまったく変わりません。
これは他社製では前に長くなるモデルが多い中、非常にすばらしいことです。
また、細かなアジャストが可能で、ごく手前にレバー位置をセットすることも可能。
これは握力の弱い女性にも、本当の意味での安全性を提供できるということを意味します。









こんな感じです。
Campagnoloのディスクシステムと新しいコンポーネントのケンタウル、いかがでしたでしょうか。
シマノを長くお使いいただいているお客様にもCampagnoloをお勧めしたいですし、ディスクブレーキは自分でも手早く入手してまずセットアップしてみたいと考えています。
ブリーディングもよく考えられています。
耐熱性の高いDOTフルードを採用したSRAMとは違い、Campagnoloは扱いやすく安定したミネラルフルードを採用してきました。
メタルパットなどは使用せず、オーソドックスですが確実なシステム構成だと思います。
ローターの外周は、従来レーザーでカットしたままの製品ばかりでしたが、きれいに磨いていて、安全なばかりではなく美しさも感じました。
ホィールも今回シロッコがC17を採用しリム幅が広くなること。
ディスクホィールモデルの拡大。
チューブレスレディモデルの拡大が図られました。
7月10日より従来製品は大幅な値上げとなります。
新製品は値上げ後に発売になりますので、影響はありません。
ヨーロッパ方面の自転車を多く組んでいるライトサイクルですので、現状でもCAMPAGNOLOのご用命が多いのですが、今後より増えていくような新しい製品に出会えて、とても嬉しい講習会でした。
追記
当日別部屋でCampagnolo Japanが在庫販売を実施。
以前よりご要望の多かった5アームクランクをレコードグレードで50x34 170mmでご用意いたしました。
また完売になっていたCENTAURのハブも、入手できましたので、今後完成車オーダーのお客様にこのハブでホィールを組み立てご用意することができます。
どうぞご用命ください。
単体販売はご勘弁ください。
ご覧頂、ありがとうございました。
昨日はエディメルクスの展示会にも行きましたので、次をお楽しみに。
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