
歩道境界の白線に合わせて引かれている青い線に沿って走ります。
ところどころに今治までの距離も書かれています。
サイクリングに的確な道案内をしてくれる実に安心なシステムですが、メインルートだけではなく回り道も案内してくれます。
ルートが海沿いの道に変わり少し行ったところにみかんののぼり旗が。
特産品のみかんを販売しています。
この先疲れてくるとみかんがほしくなるのと、母が大のみかん好きですので、自宅と母にみかんを送ってもらうことを思いつきました。


選果場がこの先にもいくつもありましたが、一番最初にあった、ここ川上青果というところで味見をさせていただき、お、これは。
みかんが違う。甘くほけていただけの東京でいただくみかんとは違い、皮をむくのも若干手間のかかるみかんで、ひたすら美味しいのです。
奥では選果作業をしていましたが、その奥には動くのをやめてしまった選果の機械が静かにたたずんでいました。
みかんは、栽培が他の品種に変わってしまったり、高齢化で山の斜面の作業が厳しかったりで収量はかなり落ちているんだそうですが、その分美味しいみかんだけが残っているのだそうです。
小粒の甘いみかんを勧められましたが、高齢の母には大きなみかんのほうが食べやすいとのことで、選んでいただきました。
みかんを4つもお土産にいただき、この先の休憩が楽しみになってきました。
寄り道ばかりしていて、まだ橋を渡っていません。
先を急ぎます。


最初の橋が見えてきました。
因島に渡る因島大橋です。
橋の高さまでは自動車ルートとは別に作られている自転車専用(一部原付自転車と共用)ルートを登ります。このルートはいずれもおおむね3%ぐらいの勾配で作られ、非常に走りやすくなっています。
因島大橋は高さがあるので、結構登りますが、景色もその分良くなります。

因島は橋の下を走るようになります。

このようにどの橋も入り口が高速道路とは別になっていて、青い線が入り口に迷うことなく導いてくれます。

風情のある因島の中を走ります。
因島は右回り、西側の海岸線ルートを選びました。
有名な村上水軍は 因島、来島、大島と3派に分かれているようで、因島もその歴史に彩られた島のようです。
西側の因島は大きな造船所が多く、地場産業のひとつが造船業とわかります。

もちろん温暖で穏やかな瀬戸内ですので、かんきつ類の栽培も盛んです。

美しい斜張橋が生口橋です。

ご覧のように自転車無料です。
しまなみサイクリングフリーを実施中で、31年3月31日まで無料扱いです。

生口島でも大きな自動車運搬船が修理中です。
このあたりで13:00。
昼食どころを探します。
見つけたのは、自転車ラックにたくさん自転車が置いてあるこのお店。


しま一といいます。お勧めを伺うと穴子だそうです。


穴子丼とお刺身の心づくし。
おいしいのは言うまでもありませんが、烏賊の食感がパリパリしていたのは驚きでした。
おやじさん曰く、このパリパリがだめという人もいるんだよねって。
新鮮さがもたらすパリパリ感。
瀬戸内海の速い流れの中で育った魚は、身もしまり本当に美味しいものでした。

東京からのサイクリンググループだそうです。
記念写真をお店の前で撮っていました。

いやー、おいしかったなー。
しまなみ海道への目的、新鮮な魚介類を味わう目的は、まず達成されました。


瀬戸田サンセットビーチで小休止。塩アイスをいただきました。


瀬戸田という町です。この界隈では大きな町です。









趣のある瀬戸田の町を写真散歩しました。




次は多田羅大橋。
この橋も大きな橋です。尾道は快晴でしたが、お天気が曇ったり晴れたりを繰り返してまた晴れてきました。



電動自転車のレンタルで走る方も多く、この方ともほぼ同じペースなのか、何度も出会いました。


多田羅大橋を渡ったところにサイクリストの聖地碑があります。
大三島はとても大きな島で、歴史的名所も数多い島です。
ですが、島の東側、最短距離で宿のある伯方島へ向かいます。

宿に到着です。
16:00過ぎでした。
3階の部屋からは、水道を通る船が見えます。






この宿泊した宿は民宿うずしお。
なんと建物の中に生簀があり、海に突き出た桟橋には船がつながれています。





そして夕食は。





あこうと言う魚の煮付け。
オコゼ、ホウボウ、鯛、かんぱち、烏賊などのお刺身。
牡蠣なべ、鯛めし。
食べ切れないほどの食事が一日の疲れを癒してくれます。
翌朝は早朝雨予報。8時ごろには雨もやんでいました。
路面が濡れているので、少し出発を遅らせます。
お礼を言って、次の大島へ。
ところで宿の方も村上さんで、釣りでも何でも希望があれば船を出してくれるそうです。
生簀を宿に置く理由は、釣った魚をしばらく生簀で飼うことでストレスもなくなりより美味しくなるんだそうです。
自転車もロビーに置かせていただいて助かりました。
浴衣や歯ブラシがあるのも荷物を少なくしているサイクリストにはありがたい配慮です。
なんでも、息子さんが江戸川区に9月まで住んでいらっしゃるそうで、海洋大学に通っているのだそうです。
機関の勉強をされているとのことで、ここ伯方島を始め、しまなみ海道の各島にある造船業にお勤めになるのでしょう。小さいときから海を見ていると船に携わる道へと進むのですね。
とにかく瀬戸内の海は穏やかで心癒されます。
海といっても川のように流れが速く、転流と言って流れが変わるときもあります。
速い潮の流れ、狭い水道。見え隠れする岩礁。
ざぶんざぶんと波の打ち寄せる海とは違い、どこまでも静かな海はなかなか見る機会のない海だと思います。





やっぱり船が折れてしまうほどの潮の流れですね。


紅葉がきれいです。

伯方、大島大橋で最後の島、大島に渡ります。





大島に渡る橋の上から右側に面白い形の島を見つけました。
この島は能島城。
もちろん水軍の居城跡だそうです。
道行く人に尋ねました。
このあたりは特に潮の流れが速いそうで、島に近づくのは容易ではないそうです。
遠望すると天守台のような石垣が見えますので、おそらく大きなお城だったと想像できます。
30分ぐらい自転車を止めて、この方のお話を伺いました。
昔はマウンテンバイクを持っていて、走っていたこと。
橋が出来る前の交通。造船業。
この方は鑑札を持っていて潜って魚介類を捕っているのだそうですが、朝からむしゃくしゃすることがあったので、散歩していたんだそうです。
昨晩宿でいただいた「あこう」という魚のこと。
今はあこうよりアイナメが美味しい時期なんだそうです。
スマートフォンにある大きな1.3kgもある烏賊の写真を見せてくれました。
サイクリングの人を多く見かけるようになったとも。
愛媛の知事が再選されて、自転車に乗る知事だそうでしばらく自転車の無料は続くのではとも言っていました。


村上水軍の地、宮窪を後に、島の中央部を抜けるルートで、最後の橋、来島大橋に向かいます。
つづく
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特産品のみかんを販売しています。
この先疲れてくるとみかんがほしくなるのと、母が大のみかん好きですので、自宅と母にみかんを送ってもらうことを思いつきました。


選果場がこの先にもいくつもありましたが、一番最初にあった、ここ川上青果というところで味見をさせていただき、お、これは。
みかんが違う。甘くほけていただけの東京でいただくみかんとは違い、皮をむくのも若干手間のかかるみかんで、ひたすら美味しいのです。
奥では選果作業をしていましたが、その奥には動くのをやめてしまった選果の機械が静かにたたずんでいました。
みかんは、栽培が他の品種に変わってしまったり、高齢化で山の斜面の作業が厳しかったりで収量はかなり落ちているんだそうですが、その分美味しいみかんだけが残っているのだそうです。
小粒の甘いみかんを勧められましたが、高齢の母には大きなみかんのほうが食べやすいとのことで、選んでいただきました。
みかんを4つもお土産にいただき、この先の休憩が楽しみになってきました。
寄り道ばかりしていて、まだ橋を渡っていません。
先を急ぎます。


最初の橋が見えてきました。
因島に渡る因島大橋です。
橋の高さまでは自動車ルートとは別に作られている自転車専用(一部原付自転車と共用)ルートを登ります。このルートはいずれもおおむね3%ぐらいの勾配で作られ、非常に走りやすくなっています。
因島大橋は高さがあるので、結構登りますが、景色もその分良くなります。

因島は橋の下を走るようになります。

このようにどの橋も入り口が高速道路とは別になっていて、青い線が入り口に迷うことなく導いてくれます。

風情のある因島の中を走ります。
因島は右回り、西側の海岸線ルートを選びました。
有名な村上水軍は 因島、来島、大島と3派に分かれているようで、因島もその歴史に彩られた島のようです。
西側の因島は大きな造船所が多く、地場産業のひとつが造船業とわかります。

もちろん温暖で穏やかな瀬戸内ですので、かんきつ類の栽培も盛んです。

美しい斜張橋が生口橋です。

ご覧のように自転車無料です。
しまなみサイクリングフリーを実施中で、31年3月31日まで無料扱いです。

生口島でも大きな自動車運搬船が修理中です。
このあたりで13:00。
昼食どころを探します。
見つけたのは、自転車ラックにたくさん自転車が置いてあるこのお店。


しま一といいます。お勧めを伺うと穴子だそうです。


穴子丼とお刺身の心づくし。
おいしいのは言うまでもありませんが、烏賊の食感がパリパリしていたのは驚きでした。
おやじさん曰く、このパリパリがだめという人もいるんだよねって。
新鮮さがもたらすパリパリ感。
瀬戸内海の速い流れの中で育った魚は、身もしまり本当に美味しいものでした。

東京からのサイクリンググループだそうです。
記念写真をお店の前で撮っていました。

いやー、おいしかったなー。
しまなみ海道への目的、新鮮な魚介類を味わう目的は、まず達成されました。


瀬戸田サンセットビーチで小休止。塩アイスをいただきました。


瀬戸田という町です。この界隈では大きな町です。









趣のある瀬戸田の町を写真散歩しました。




次は多田羅大橋。
この橋も大きな橋です。尾道は快晴でしたが、お天気が曇ったり晴れたりを繰り返してまた晴れてきました。



電動自転車のレンタルで走る方も多く、この方ともほぼ同じペースなのか、何度も出会いました。


多田羅大橋を渡ったところにサイクリストの聖地碑があります。
大三島はとても大きな島で、歴史的名所も数多い島です。
ですが、島の東側、最短距離で宿のある伯方島へ向かいます。

宿に到着です。
16:00過ぎでした。
3階の部屋からは、水道を通る船が見えます。






この宿泊した宿は民宿うずしお。
なんと建物の中に生簀があり、海に突き出た桟橋には船がつながれています。





そして夕食は。





あこうと言う魚の煮付け。
オコゼ、ホウボウ、鯛、かんぱち、烏賊などのお刺身。
牡蠣なべ、鯛めし。
食べ切れないほどの食事が一日の疲れを癒してくれます。
翌朝は早朝雨予報。8時ごろには雨もやんでいました。
路面が濡れているので、少し出発を遅らせます。
お礼を言って、次の大島へ。
ところで宿の方も村上さんで、釣りでも何でも希望があれば船を出してくれるそうです。
生簀を宿に置く理由は、釣った魚をしばらく生簀で飼うことでストレスもなくなりより美味しくなるんだそうです。
自転車もロビーに置かせていただいて助かりました。
浴衣や歯ブラシがあるのも荷物を少なくしているサイクリストにはありがたい配慮です。
なんでも、息子さんが江戸川区に9月まで住んでいらっしゃるそうで、海洋大学に通っているのだそうです。
機関の勉強をされているとのことで、ここ伯方島を始め、しまなみ海道の各島にある造船業にお勤めになるのでしょう。小さいときから海を見ていると船に携わる道へと進むのですね。
とにかく瀬戸内の海は穏やかで心癒されます。
海といっても川のように流れが速く、転流と言って流れが変わるときもあります。
速い潮の流れ、狭い水道。見え隠れする岩礁。
ざぶんざぶんと波の打ち寄せる海とは違い、どこまでも静かな海はなかなか見る機会のない海だと思います。





やっぱり船が折れてしまうほどの潮の流れですね。


紅葉がきれいです。

伯方、大島大橋で最後の島、大島に渡ります。





大島に渡る橋の上から右側に面白い形の島を見つけました。
この島は能島城。
もちろん水軍の居城跡だそうです。
道行く人に尋ねました。
このあたりは特に潮の流れが速いそうで、島に近づくのは容易ではないそうです。
遠望すると天守台のような石垣が見えますので、おそらく大きなお城だったと想像できます。
30分ぐらい自転車を止めて、この方のお話を伺いました。
昔はマウンテンバイクを持っていて、走っていたこと。
橋が出来る前の交通。造船業。
この方は鑑札を持っていて潜って魚介類を捕っているのだそうですが、朝からむしゃくしゃすることがあったので、散歩していたんだそうです。
昨晩宿でいただいた「あこう」という魚のこと。
今はあこうよりアイナメが美味しい時期なんだそうです。
スマートフォンにある大きな1.3kgもある烏賊の写真を見せてくれました。
サイクリングの人を多く見かけるようになったとも。
愛媛の知事が再選されて、自転車に乗る知事だそうでしばらく自転車の無料は続くのではとも言っていました。


村上水軍の地、宮窪を後に、島の中央部を抜けるルートで、最後の橋、来島大橋に向かいます。
つづく


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