
今回のサイクルスポーツにフルオーダーの特集が掲載されていました。
ライトサイクルでもBIXXISやBattaglin、LEVEL、ケルビムなどのオーダーが可能です。
特にBattaglinはカーボンフレームのハンドメイドイタリア製、フルオーダーが可能ですが、応分のお値段ですので、別の機会にご案内させていただくことにして、今回はフルオーダーできる多くはスチールフレームで、私たちのチタンフレームの素材の違いと一番気になる軽さと乗り心地について、述べたいと思います。






2012年にオーダーされた、ブルべで活躍されているM様よりお写真をいただいています。
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2012年11月にチタンフレームを作って頂いた**です。
おかげさまで昨年は念願のイギリスLondon-Edinburgh-London 2013を完走し、
この度Randonner10000を受賞できる事になりました。
改めて御礼申し上げます。
ありがとうございました。
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シクロクロスでご活躍のK様には、
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お世話になっております。今シーズン、昨年組んでいただいた、チタンシクロクロスで
無事にシーズンを終えました。しなりもあって、シクロクロスにチタンはかなり良い素材
だということを改めて認識しました。
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チタンフレームの軽さはステンレス鋼、スチール鋼の7.9に対して、わずか4.43であることから、設計、および製作の自由度が高い素材でありながら比重の軽さ、つまり軽量であるということが大きな特徴の一つにあげられます。比重だけを比較しますと金属材ではアルミやマグネシューム合金のほうがさらに軽いのですが、素材の強度を考えますとフレームとして完成した場合、アルミとほぼ同等か少し軽くなるのがチタン合金フレームです。
もう一つの大きな特徴は、アルミ合金やスチール合金とチタン合金が最も大きく違う点、腐食しないということです。リン酸被膜などで保護されてはいますが、塗装傷や内部から錆びでフレームそのものが薄くなっていってしまうスチール合金。アルミ合金はボトル台座周辺などから腐食しているのをご覧になったことがあると思います。いずれにしてもすぐに腐食が進むわけではなく、ライトサイクルが実施している内部防錆処理や、お手入れ、保管などの環境によって大きく左右されますので、一概には決めることができません。今、整備させていただいているフラッシャー付きジュニアスポーツ車などは50年以上経過しているのに新品同様です。が、チタン合金は錆びそのものの心配が全くいらない究極のフレーム素材と言えます。
独特なバネ感のあるフィーリングもチタンフレームの大きな魅力です。
作り方に特徴があり、大気中の水素を嫌います。
そのため昔は真空中で溶接作業をいたしましたが、現在は進化して不活性ガス(多くはアルゴンガス)を大量に噴射し、そのガス中で溶接する技術が進歩しています。
フレームは特に表面の溶接をする際、裏側にあたるフレームチューブ内部にもガスを充満させる必要があります。
チューブを切断し、チューブの形状を接合部に成型する際も、その切削速度は非常に遅く時間のかかる作業になります。
熱伝導効率の非常に悪いチタン合金の性質から、切削個所に熱がとどまり切削刃物の先を熱だれさせてしまうからです。
そのため、充分な切削油で冷却しながら少しずつ慎重に切削しなければなりません。
やすりも素材が硬くてなかなか効きません。
製作に時間がかかる素材ではありますが、作り上げると独特なイロを放ついかにも金属フレームというシンプルできれいなフレームが出来上がるのです。
見た目にも使いやすさ、そして走りやすさ、ペダルの回しやすさを個々のお客様の体格や走り方を基に設計し、原寸図面を作成して一台ずつ作っていきます。
そして私たちが歴史ある、伝統を重んじるブランドとの大きな違いは、常に新しい技術にチャレンジしていることです。
ここにきてチタンフレームのディスクブレーキ仕様でのご用命が本当に多くなってきました。
どうせ今から作るならディスクブレーキでしょうと。
ディスク仕様はカーボンフォークになりますが、テーパードフォーク1.5インチを採用しヘッドチューブも高剛性なものにしています。
もちろんスルーアクスルシャフトに対応しています。
その他、カンチ台座、センタープル台座直付け、3つ目のボトル台座、キャリア台座、Di2専用仕様、エキセントリックハンガー、オーダーチタンフテムなどをお選びいただけるようになりました。
21万円からという価格も決して安いとは思いませんが、お客さまからは安い、良心的と言われます。
素材、製作時間、溶接に要する部材などが値上げしてきている現在では、価格維持が難しくなってきていますが、これだけ多くのお客様からご支持をいただいているので、出来るだけ維持したいと考えています。
毎週のように多くのお客さまより遠路ご来店いただき、ご用命をいただくチタンロードバイク。
すでに何台も持っている方。全く初めてロードバイクを所有する方。
ブルべやシクロクロスなど目的をもってご用命をいただく方。
貴方にとって最適な一台とは?
ご一緒に考え、作ってみませんか?
ご用命お待ちしています。


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